
港のそばで働く機会が最近増えまして、大きい船小さい船がたくさん行きかうのを見るのが日常になって来ました。
フェリーが出ていくのを見ると、「あ~旅に行きたいな」とついつい思ってしまいます。
そう、フェリーとは人を車を海を通って運ぶもの
今日の今日までそう思ってきましたが、何やらそうでもなさそうな雰囲気が、ある記事から漂ってきました。
それは The Asahi Shimbun:“JR’s ‘death gods’ of the rails to retire after 40 years of service” 。
昨日のブログ “reaper:”reap”は「収穫する」、では”reaper”は?” で読み始めた記事です。
JRの電気機関車の3モデルが近々引退するお話でした。
今日の発見は昨日の疑問のすぐ後にありました。
after decades of ferrying countless trains there.
丈夫そうな見た目の電気機関車ですが、さすがに海は走れないですよね
その辺はっきりさせてきます。少々お待ちを
“ferry” 「動詞:船・飛行機・車・電車で運ぶ」
それでは今日のブログのタイトルの答え合わせです。
“ferry” が名詞の時は、海を行く船の”フェリー”でいいのですが、
動詞の時は「”海”に限...らない」が正解でした。
空や陸の乗り物でもよいようです。
「な~んだ、海じゃなくてもいいのかい」と思いましたが、
どうやら”海”に限らないのがデフォルトのようです。
ferry”の”fer”は「運ぶ」
例えば
“prefer” :”pre”(前に)”fer”(運ぶ)⇒他より前に置く⇒「より好む」
“defer”:”de”(離れた)”fer”(運ぶ)⇒離れたところに運ぶ⇒「延期する」
つまり、”ferry”は水陸に関係なく「運ぶ」
“ferry”がモノを運ぶ船を表すようになったのは、クルマを運ぶ船を”car ferry”と呼んでいて、”car”が次第に取れてしまったからのようです。
それでは今日の文の訳
「何十年にも渡って、数え切れない列車をそこ(列車のスクラップヤード)に運び続けた後」
なるほど、自分が引退後行くことになるスクラップヤードに、役目を終えた列車をけん引していくのが役目だったのか。
それで”grim reaper”(死神)と呼ばれてきたんですね。
悲しい役回りだな
チョットしんみりしちゃいましたが、次回もこの電気機関車の話は続きます。
今日もお付き合いいただきありがとうございました。
See you tomorrow.