昨日のブログ ““proceed”(動詞) が”proceeds”(名詞)へ:何が変わる?” では、
コバヤシさんの会社が進めるプロジェクト“farmers 360 degrees link” を通じ、売り上げの一部がアフリカの綿花生産者のもとに行き、支援する建付けになっていることがわかりました。
しかし、単にお金を送るだけでない仕組みがこのプロジェクトにはありました。
今日もThe Asahi Shimbun・“‘Traceable’ cotton shirts link consumers with African farmers” を読んでいきます。

このシリーズ初回の “work in:多分そっちの”work in”ではないです” で少しご紹介しましたが、
カギはQRコードでした。

By scanning the QR code on the T-shirt’s tag with a smartphone, shoppers can see where the cotton was produced, learn about the farmers involved and even understand the specific challenges each one faces.
「T-シャツのタグにあるQRコードをスキャンすると綿がどこで生産されているか分かり、生産者さんたちのこと、彼らが直面する問題についてを知ることができる」

更に、
They can choose from a menu of support options, such as subsidizing agricultural supplies purchases and installing solar-powered lights in schools. They can also later see updates on the local impact through photos and other media.
「農作機器の購入、学校へのソーラーパネルの設置などの選択肢の中から消費者が支援方法を選ぶことができる。そしてその支援が現地でどう形になったか後日写真や他のメディアで確認もできる」

では、なぜコバヤシさんがこのプロジェクトを始めるようになったのか、
そこに今日の勉強がありました。

Kobayashi, a former Mitsui & Co. employee, was tasked with starting a new venture with an African agricultural company partly owned by the trading house.

“trading house” 「取引する家」?
皆さん、”house”という単語を聞いて頭に浮かぶ”ハウス”はどんな感じ?
私の頭の中の”ハウス”は緑の丘に建つ赤い屋根の白い平屋の一軒家、煙突から白い煙が出てたりして、
そんな”ハウス”実際に見たことないですけどね...
でも”the”が付いているところから考えるとひょっとして”Mitsui&co.”「三井物産」のこと?
まさか日本を代表する大企業「三井物産」が”house”?
調べましょう?

“trading house” 「商社」

そのまさかでした。
後に続く記事では、”tarding company” という言い方も使われていました。
そう言われたら「大企業」を想像できますが、”house”って何ともかわいい言い方ですね。
調べたら、”trading firm” とも言うそうです。

では訳しましょう!
「元三井物産社員のコバヤシさんは、同商社が一部出資するアフリカ農業関連の会社と共同して新たな事業を立ち上げることを託された」

頭の中の”ハウス”がチョット増築して2階建てになったところで、
今日もお付き合いいただきありがとうございました。
See you tomorrow.