
英語を学んでいると、ネイティブが自然に使う表現に出会って「どういう意味なんだろう」と気になることがありますよね。
ここでは、私が英語の勉強で出逢った、知ってる単語の”知らない”意味やイディオムを、みなさんと共有させてもらってるブログです。
今日取り上げるのは”blue”。
そう「青い」の”blue”です。
その色からは想像できない意味があることにビックリ!
では、その”blue”を見つけた記事を紹介いたします。
The Asahi Shimbun・“Briton tries to brighten world through comedy club in Tokyo” になります。
日本に転勤でやって来たイギリス人男性(BJ Fox)さんは、好きが高じて東京渋谷に自らのコメディクラブ(Tokyo Comedy Bar)立ち上げ、自身もステージに立ってスタンドアップ・コメディを披露しているというお話です。
そしてこの記事の冒頭にその”blue”が出てきました。
Initially struggled in stand-up, BJ Fox now draws laughter at a venue in Tokyo with political satire, blue jokes and impromptu talks with members of the audience.
「青いジョーク」とはどんなジョークなのか全く想像できません。
考えても仕方ないので潔く調べますか。
少々お待ちを。
“blue joke”の思いもしなかった意味
「Blue」という単語を聞いて、まず何を思い浮かべますか?
澄み渡る青空、穏やかな海、あるいは「ブルーな気分」という言葉通りの少し憂鬱な感情かもしれません。しかし、英語の世界において “blue joke” と言った場合、そこには「爽やかさ」も「悲しみ」も一切ありませんでした。
知らずに使ってしまうと少し恥ずかしい思いをするかもしれない、blue joke の意外な正体と、なぜ「青」がその意味になったのかという深掘りエピソードをお届けします。
結論から言うと、”blue joke”とは、日本語で言うところの「下ネタ」や「卑猥なジョーク」のことでした。
「えっ、ピンクじゃないの?」と思った方も多いのでは?
日本語では、性的なニュアンスを含むものを「ピンク」で表現しますよね(ピンク映画とか)。しかし、英語圏ではその役割を blue が担っているのです。
- blue joke: 下ネタ、わいせつな冗談
- blue movie: 成人向け映画
- blue comedy: 下ネタ中心のコメディ
このように、英語で「青い」は、ときに「エロい」や「下品な」という意味に豹変します。
なぜ「青」が「エロ」になったのか?
なぜ情熱的な赤や、日本語のようなピンクではなく、寒色系の「青」が選ばれたのでしょうか。代表的なものを2つご紹介します。
① 19世紀の「青い表紙」説
かつてイギリスやアメリカでは、過激な内容や性的な描写が含まれる本は、一般の書籍と区別するために青い表紙で装丁されていたという説があります。棚に並んでいる本の中で、青い背表紙のものを見れば「ああ、これは大人向けの内容だな」と一目でわかったわけです。
② “blue laws” に由来する説
17〜18 世紀のアメリカで、宗教的に厳格な地域に存在した “blue laws(青い法律)” が語源とされる説です。 これらの法律は「不道徳な行為を禁じる」内容が多く、そこから blue = 不道徳・わいせつ という意味が派生したと言われています。
などなど、他にも様々な説が見つけられました。
「諸説あり」ってところですね。
いずれにせよ、”blue”には「わいせつ、不道徳」という、日本人の私たちには思いもつかないイメージがあるってことですね。
実際の会話での使われ方
He always tells blue jokes at the pub.
「彼はパブでいつも下ネタばかり言っている。」
The comedian’s act was a bit too blue for my taste.
「その芸人のネタは、私には少し下品すぎた。」
では、”blue”のイメージを思い浮かべながら(変な意味じゃないですよ)、今日の文を訳していきます。
「スタンドアップ・コメディに初めは苦労したが、政治の風刺・下ネタ・観客との即興の会話で笑いを起こしている」
注意したい「blue」の使い分け
ここで面白いのが、同じ「blue」でも文脈によって全く意味が変わることです。
- I feel blue. (落ち込んでいる)
- It’s a blue joke. (エロい冗談だ)
- Out of the blue. (出し抜けに、突然に)
「今日はちょっとブルーなんだよね」と言いたい時に、間違えて “I’m feeling a bit blue today, so I need some blue jokes.” なんて言ってしまうと、「今日は凹んでるから、過激な下ネタで元気づけてよ!」という、かなりパンクな要求になってしまうので注意が必要です。
また、”out of the blue”は“out of the blue:西洋も東洋も”青”から出てくるものは同じ” の回で勉強しました。お時間あったら寄り道していってください。
他にもある!
“blue joke”に似た意味のものはまだあります。
・”dirty joke”「下ネタ」
・”off-color joke”「下ネタだけでない不適切な冗談」。
標準から外れた色が”品のない”意味に繋がったようです。
文化の違いを「色」で楽しむ
「下ネタ」が日本では「桃色(ピンク)」、英語圏では「青(ブルー)」と連想される文化の違い、それが不思議でもあり面白さでもありますね。
次に洋画を見たり、海外のコメディアンのショーを聴いたりする時は、「blue」という単語に注目ですね。もし観客がドッと沸いた瞬間に “blue” という単語が聞こえてきたら……それはきっと、ここには書けないような「青い」お話だったに違いありません。
明日もこの記事を読み進めます。
皆さんの英語学習が、よりカラフルで楽しいものになりますように。
今日もお付き合いいただきありがとうございました。
See you tomorrow.