シンプルな単語の意外な意味やイディオムについて、月~金で”あーだこーだ”ブログを書いています。
先週からずっと勉強に使わせてもらっているのは、The Asahi Shimbun・“Japanese doctor pivots to opening store in Moldova offering onigiri” です。
ウクライナ難民を助けようとモルドバに渡った日本人医師(ナガシマさん)が、現地で今おにぎりを売っている記事でした。
では、昨日のブログ “walk away:”画”からイメージはふくらみ...” の続きを進めていきます。

海外でのボランティア活動の経験は、彼に”実力のなさ”を痛感させます。
そんな時、彼に大きな影響を与えたのは、医師としての活動に加え、灌漑施設整備など、アフガニスタンの地元住民が自立できる環境作りに貢献した、故中村哲さんの存在でした。

土木・建築・農業、様々な選択肢を模索し、彼は医学の道に進むことを決意します。

2022年、ロシアがウクライナに侵攻した時、経験も実力も備えた”医師”ナガシマさんは”Peace Winds Japan”という非営利団体に加わることを決心、そして、隣国モルドバに派遣されるのでした。

避難所の隣にある臨時のクリニックは、”苦しみ”を抱えた難民で溢れていました。
そんなある時、ウクライナの病院に医療物資を届ける使命を託されます。
そしてそこで見た光景に今日の勉強がありました。

~, observing that few fled to safety when air raid sirens blared.
To maintain their mental wellbeing, many had resigned themselves to the idea that missiles were part of their daily lives.

“resign”は「辞任する」という意味で覚えていました。
でもそうした狭い理解では対応できそうにありません。
では、調べますか、少々お待ちを。

resign oneself to ~「抗えない状況・運命を、静かに受け入れる」

「resign oneself to」のコア

resign oneself to [something / doing something] (運命・困難・不運など)を、仕方ないとあきらめて受け入れる/甘んじる
こうした、「本心では望んでいないが、変えられない現実に対して抵抗をやめる」 というニュアンスが大切なようです。

“resign”という単語は、「辞職する」という意味でよく見ますが、語源を遡れば、「サイン(署名)を返上する」ということ。
そう考えれば、 自分自身の「意志」という署名を取り下げ、状況に身を委ねる。このイディオムが持つニュアンスが理解しやすくなりますね。


では、色々な場面の”resign oneself to” を見ていきましょう!

I resigned myself to waiting for another hour.
「さらにもう一時間待つことを、私は渋々受け入れた。」

He resigned himself to the fact that he wouldn’t get the promotion this year.
「彼は、今年は昇進できないという事実に甘んじることにした。」

I’ve resigned myself to the long commute.
「長距離通勤は、もう仕方ないと割り切っている。」

She resigned herself to her husband’s carelessness.
「彼女は夫のおっちょこちょいな性格を、仕方ないと受け入れた。」

こうしたニュアンスは、名詞の”resignation”であっても共通で、
「辞職、辞任」の他に「あきらめ、悟り」という意味があります。

There was a sense of resignation in his voice.
「彼の声には、すべてを悟ったような響きがあった。」


文法的な注意点

ここで文法上の注意点を一つ

「to」の後は名詞か動名詞(-ing) 「to」は不定詞ではなく前置詞です。ですので、動詞を置く場合は必ず -ing 形にしてください。

  • ✕ Resign myself to wait
  • Resign myself to waiting

自分の努力だけではどうにもならない壁に突き当たったそんな時、シンプルに”I gave up”と言うのではなく、“I resigned myself to…“と表現することで、より深い文脈を伝えることができそうです。
まぁその時、そんなところまで考えられる余裕があるかって話ですが。


では、この言葉のニュアンスを十分感じながら、今日の文を訳していきます。

「サイレンが鳴っても逃げる者はほとんどいなかった。心の平穏を維持するため、多くの人は爆撃は日常の一部と受け入れていた。」

辛い残酷な現実を目にしたナガシマさんが、次にとった行動は?
続きはまた明日。
今日もお付き合いいただきありがとうございました。
See you tomorrow.

投稿者

らくだ

身の回りにある無料の素材にチョット寄り道。 そこで出逢った「知ってる単語の知らない意味」をTOEICや英会話に生かそうと日々奮闘中! らくだ君の気付きのブログです。

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