英語を習い始めたころに習ったシンプルな単語、知っているつもりでいても、その使われ方にはまだまだ驚かされるばかりです。
そうした”驚き”の単語や、イディオムをみなさんと共有しているこのブログ。
今週はずっと、The Asahi Shimbun・“Japanese doctor pivots to opening store in Moldova offering onigiri” にお邪魔しています。

ウクライナからの難民に医療を届けるため、隣国のモルドバに医師としてやってきたナガシマさんのお話でした。
「ヨーロッパの最貧国であるモルドバで、産業発展のため時間に追われながら働くビジネスパーソンには、手軽に食べられる”おにぎり”が必要」そう考え、彼は今医療ではなく、おにぎりでこの国に貢献しています。

では、前回のブログ “pressed for time:「時間がない!」のnewオプション” のその先へ進みます。
記事では、ナガシマさんのバックグラウンドが紹介されていました。

子供頃の夢はプロのバスケットボール選手になること。
その夢を抱きながら大学に進学しますが、自分には才能がないことに気付きます。
大学院まで進みましたが、結局退学。
そしてそこに、英語を習い始める前からお馴染みの単語の、知らなかった一面を見つけることができました。

His thirst for a new outlet to channel his energy brought Nagashima’s fondness for wandering foreign countries back into focus.

“channel” 「チャンネル」と聞くと、テレビのチャンネルを切り替える様子を思い浮かびます。いや、それしか思い浮かびません。
それが動詞になると?
さあどんな意味になるのでしょう?
調べますので、少々お待ちを。

channel「注ぐ、導く」

もともと channel という単語は「水路、海峡、運河」という意味。
言われてみれば、イギリスとフランスを結ぶドーバー海峡トンネルを”Channel Tunnel”というのを何かで読んで、「韻を踏んでいるのね」と思ったのを思い出しました。

ま、それはともかく、イメージは「つなぐもの」そして「流し導くこと」

テレビのチャンネルは放送局とテレビを結ぶ「経路」だったんですね。

今回のように、channel one’s energy と表現することで、「(自分の持っている)エネルギーや活力を、特定の目的や活動に向けて注ぎ込む、集中させる」ということを表せます。


単に “work hard”(一生懸命働く、頑張る)と言っても通じますが、”channel” を使うことで、「自分でハンドルを握って導いている」、あれもこれもではなく、「散らばっていた力を一点に集約して、一つのゴールに向かって水路を引く」ちょっと知的な響きとニュアンスが加わります。


具体的な使い方と例文

では、様々例を見ていきましょう。

  • They channeled all their energy into the new project in Sri Lanka.
    「彼らはスリランカでの新しいプロジェクトに、持てる全てのエネルギーを注ぎ込んだ。」
  • If we channel our collective energy into this task, we can finish it by Friday.
    「もし私たちが全員の力をこのタスクに集約すれば、金曜日までに終わらせることができる。」
  • You should channel your energy into something more productive.
    「もっと生産的なことにエネルギーを注ぐべきだよ。」

また、注ぎ向けるのは”エネルギー”だけでなく、ネガティブなモノも。

  • He channeled his frustration about the situation into painting a picture.
    「彼はその状況に対する不満を、絵を描くことにぶつけた。」
  • Instead of complaining, she channeled her anger into social activism.
    「文句を言う代わりに、彼女は怒りを社会活動へと向けた。」

だいぶ慣れてきました。これで、”channel” も使っていけそうです。
では、今日の文を訳していきます。
「エネルギーの新たな注ぎ先への渇望が、見知らぬ国を巡るという彼の思いを再びよみがえらせた。」


さて、ゴールデンウイーク本番が始まりますね。

“Where are you channeling your energy?”
「あなたはいま、どこにエネルギーを注ぎますか?」

ゴールデンウイーク中もブログは書く予定ですので、ぜひ遊びに来てください。
今日もお付き合いいただきありがとうございました。
Don’t forget to come back on Monday.

投稿者

らくだ

身の回りにある無料の素材にチョット寄り道。 そこで出逢った「知ってる単語の知らない意味」をTOEICや英会話に生かそうと日々奮闘中! らくだ君の気付きのブログです。

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