
毎日の英語学習で見つけたシンプルな英単語やイディオム、それらを調べて皆さんと共有しているこのブログ。
今日も”あんな単語のこんな意味”について深掘りしていきます。
先週から読んでいるのは、The Asahi Shimbun・“Japanese doctor pivots to opening store in Moldova offering onigiri” 。
難民救済のためボランティアとしてモルドバに赴任した日本人医師(ナガシマさん)が、今は医療ではなく、”おにぎり”で地域貢献しているお話。
いよいよ今日がその最終回になります。
では早速、前回のブログ “resign oneself to:”sign”のイメージがつかめれば” に続きを読んでいきます。
モルドバとウクライナで、心と身体に深い傷を負った難民と接し続けていくなかで、ナガシマさんにある思いが湧き上がって来ました。
「寄付金や補助金に頼った、潤沢で過度な救済プログラムは、地元モルドバの病院・薬局を経済的に苦しめることに繋がらないのか?」
勤勉で飾り気のない国民性に魅かれ始めていた彼は、人々の暮らしを良くする新たな事業を始めることにします。
医療事業も考えましたが、外国人が参入するのはハードルが高く、最終的に”おにぎり”屋さんに行きつきました。
経済成長をこれから迎えようとしているこの国で、食器もいらず片手で食べられる”おにぎり”は、働くためのエネルギーを素早く取るのに最適!
”人々の暮らしを良くしたい”、ナガシマさんとって医療も”おにぎり”もそれは手段の違いでしかありませんでした。
”おにぎり”の他に”たい焼き”も売り始めました。では、現在のお店の状況は、どうなっているのでしょう?
そしてそこに今日の勉強がありました。
The shop averages just shy of 100 customers daily and has been in the black since opening.
“shy”って「シャイな、内気な」ですよね、いったい今回はどんな意味になるのでしょうか?
調べますので少々お待ちを。
shy of 「不足している、~弱、~まであと一歩」
調べてみると、”shy” には、「内気な、恥ずかしがり屋の、引っ込み思案な」といった形容詞の他に、「尻込みする、二の足を踏む」という動詞の働きもありました。そこから転じて、「ある目標や数値に対して、届かずに手前で止まっている状態」を指すようになりました。
使い方と具体的な例文
では、使われ方を様々見ていきましょう!
① 数値・量に使う(〜弱、〜にわずかに届かない)
- The company’s revenue was just shy of $1 million.
「会社の収益は100万ドルにわずかに届かなかった。」 - He is just shy of six feet tall.
「彼の身長は6フィート(約183cm)に少し足りないくらいだ。」
② 時間・年齢に使う(〜の直前、〜の手前)
- It was just shy of midnight when the phone rang.
「電話が鳴ったのは、真夜中まであと数分という時だった。」 - She retired just shy of her 65th birthday.
「彼女は65歳の誕生日を目前にして退職した。」
③ 場所・到達点に使う(〜のすぐ手前)
物理的な距離や、ある状態の一歩手前も指します。
- We stopped just shy of the summit because of the storm.
「嵐のため、山頂のすぐ手前で足を止めた。」 - The movie was great, but just shy of being a masterpiece.
「その映画は素晴らしかったが、傑作と呼ぶにはあと一歩だった。」
「〜に近い」という意味の表現は他にもありますが、”just shy of” には独特の響きがあります。
例えば、”almost” はその値の上下両方を含みますし、”less than”は、単に「~以下」という事実だけが伝わる無機質な感じがするのに対し、”just shy of”には、”目標の数値に到達するのをためらってしまった感”、”頑張れば、ためらわなければ届く”感、があり、「あとほんの少しでそのラインに到達するのに!」 「非常に惜しいところまで行ったんだな」という印象が加わります。
A: How was your test?
「テストどうだった?」
B: It was tough! I got just shy of 100.
「難しかったよ!もう少しで満点だったんだ。」
テストで「99点」だった時、”Almost 100″ と言うよりも、このように、 “Just shy of 100” と言う方が、「あと1点あれば満点だったのに!」「惜しかった!」という惜しい気持ちがより強く伝わります。
それでは、”just shy of”の「惜しかった!、もう少し」感を大切に、今日の文を訳していきます。
「店舗は一日平均、100人に手が届きそうな位の来客数があり、開店以来黒字を維持している。」
”人々の生活を良くする”というナガシマさんの夢が、このおにぎり屋さんの繁盛と共に叶えられることを願うばかりです。
長らく読んでまいりましたこの記事も今日でおしまい。
お付き合いいただきありがとうございました。
明日はまた別のお話でお会いしましょう
See you tomorrow.