
英語を勉強していると、100%知ってるつもりでいた英単語の、意外な意味や使い方に驚かされることがよくあります。
毎日の勉強の中でたまたま見つけた、そうした”知ってるつもりで実は知らない”、”分かりそうで分からない”シンプルな単語の意味や使い方を,、面倒くさがらず調べ(ここが大事(笑))、みなさんと共有しているこのブログ。
”犬も歩けば~”じゃないですが、今日も英語を読んでいたら”?”にぶち当たりました。
みなさん、これ何だと思います?
と、言うことで今日お邪魔しているのは、The Mainichi・“Scientists say don’t forget about plants. Climate change is endangering tens of thousands of species”。
さっそく読み進めていきましょう。
Global warming extinctions usually have people picturing the last polar bears or other furry critters disappearing,
* furry critters:体毛のある小型の動物
「地球温暖化による絶滅というと、最後まで生き残っていた白熊や小動物がいなくなるのを普通は想像する。」
どうやら環境問題の記事のようです。
そしてそれに続く部分に今日の勉強がありました。
but the crucial and oft-overlooked world of plants is going to be decimated by climate change.
サラ~ッと出てきましたが、”overlooked” はいいとして、”oft-” とは何?
「まさかとは思うけどただのスペルミス? それとも何か特別なニュアンスがあるの?」
謎は深まるばかりで、一行に出口が見えてきません。
では、調べますか、少々お待ちください。
“oft-“は”often” の昔の形。
私たちが普段使っている often は、もともとこの oft から派生して生まれた単語。いわば、often の「ご先祖様」でした。
「絶滅した古い言葉」で 、”I oft eat chiken.” と単体で使うことは、現代英語ではありません。しかし、唯一残った限られた使い方、それが今回見つけた【oft- + 過去分詞】という「複合形容詞」。
”大御所”な単語だったんですね、「お会いできて光栄です。」
なぜ often ではなく「oft-」を使うの?
「often-repeated でも意味は通じるのに、なぜわざわざ oft- を使うの?」と思いませんでしたか?。
どうやらその秘密は、英語の「リズム」と「ニュアンス」にあるようです。
① 音のリズム(音節)が美しい
「often(オッフル / オフテン)」は2音節ですが、「oft(オフト)」は1音節。 後ろに過去分詞をくっつけてひとつの形容詞(お決まりのフレーズ)にするとき、1音節の oft- のほうが、キュッと引き締まってリズムが良く、口馴染みがよくなります。
確かに言い比べてみると、引き締まって言いやすい感じはしますね。
② 「知性」や「ドラマチックな響き」を添えられる
古い言葉なので、普段あまり目に耳にすることがなく、だからこそ”oft- ” を使うと少しフォーマルで、文学的で知的な響きを文に与えることができます。これは日本語にも通じますよね、例えば「もらった」というよく使う言葉より「頂戴した」という方がフォーマル感が出ますもんね。
音的にも響き的にもキュッと引き締まっていますね
これだけは押さえたい!「oft-」の定番フレーズ4選
絶対に覚えておきたい定番のイディオム(複合形容詞)を4つ厳選しました。丸ごと覚えてしまいましょう!
① oft-overlooked(しばしば見落とされがちな)
まずは今回使われていた「重要なのに、なぜかみんなスルーしてしまう」という、対象を引っ張り出すときに絶大な効果を発揮するフレーズ。「みんな忘れてるかもしれないけど、ここ、すごく大事だよ!」というニュアンス。
Vaitamin D is an oft-overlokked nutrient for mental health.
「ビタミンDは、メンタルヘルスにおいてしばしば見落とされがちな栄養素だ。
② oft-repeated(何度も繰り返された、耳にタコができるほどの)
「often repeated(よく繰り返される)」と言い換えることができますが、oft-repeated とすると「(世間で)昔から何度も何度も語り直されてきた」という定番感、「またその話か」という批評的がニュアンスに含まれがちです。
The report highlights an oft‑repeated concern about data privacy.
「その報告書は、データプライバシーに関するよく指摘される懸念を強調している。」
③ oft-quoted(よく引用される、お馴染みの)
偉人の名言や、有名な研究データ、キャッチコピーなどを紹介するときに使われます。
He began his speech with the oft-quoted phrase fron Steve Jobs.
「彼はスティーブ・ジョブズの、あのよく引用されるフレーズでスピーチを始めた。」
「みんなも一度は聞いたことがあるだろうあの有名な」というニュアンス。
④ oft-maligned(しばしば不当に批判される、悪評を受けがちな)
少し上級者向け、私は初めての単語でしたが、「maligned」(マラインド)は「悪口を言われる、中傷される」という意味。本当は良いものなのに、世間からはなぜか悪者扱いされがちなものに対して使います。
The oft-maligned carb is actually essential for runners.
「何かと悪者扱いされがちな炭水化物だが、実はランナーにとって不可欠だ。」
4. 使うときの注意点
ここまで読んで “oft-” のピリッとした緊張感が「かっこいい!自分でも使ってみたい!」と思った方、ぜひどんどん使ってみてください。わたしも負けずに使っていきたいと思います。
ただし、ひとつだけ知っておいてほしいポイントがあります。
それは、「自分でゼロから新しい『oft-○○』を作らない方が無難」ということです。
現代英語における oft- は、先ほど紹介した 特定の動詞(過去分詞)とガッチリ結びついて、ひとつの決まったイディオム(固定フレーズ)として機能しているケースがほとんどだそうです。
例えば、「よく使われる言葉」を表現したいからといって、自分で勝手に “oft-used word”と作ってしまうと、なんか違和感!
通じるとは思いますが、”often used”か”frequently used”が無難です。
あくまでも、”ピリッ”とした響きのある確立されている定番フレーズは”スパイス”として使うのがコツ。
使い過ぎには注意です。
それでは、”oft-“のピリッとしたフォーマル感を感じながら今日の文を訳してきます。
「しかし、極めて需要なそれでいてしばしば見落とされがちな植物の世界は、気候変動によって壊されようとしている。」
植物の世界に何が起きているのか?
続きはまた明日
今日もお付き合いいただきありがとうございました。
See you tomorrow.