
こんにちは!英語の意外な意味やイディオムの裏側を深掘りするブログへようこそ。
突然ですが、みなさんは「私は実力でそのポジションを手に入れた」「彼女は実績を評価されて昇進した」と英語で言いたいとき、どんな単語を思い浮かべますか?
おそらく、ability(能力)や skill(技術)、あるいは success(成功)といったおなじみの単語が真っ先に浮かぶのではないでしょうか。
私が思いついたのは、”I got the position because of my ability.”
もちろんこれでも全然問題ないでしょうが、今日はチョット差のつくネイティブ感漂う表現をご紹介します。
このイディオムが出てきたのは今週ずっと読んできた The Japan News:“Feels Like ‘Victory’: Cape Verde Celebrates Heroic World Cup Defeat” 。アフリカの小国カボベルデが強豪アルゼンチンに挑んだあのゲームです。
そして試合前に意気込みを語ったカボベルデ監督がこの表現を教えてくれました。
Ahead of the game Cape Verde coach Bubista had said that “we are calm because we earned our place here on merit and there is nothing to fear or worry too much about”.
「merit(メリット)」といえば、日本語でも「メリット・デメリット」として完全に定着していますよね。「利点」や「長所」という意味で使っていますが、そう考えると何だかしっくりきません。
今日はこの辺りを深掘りしていきましょう!
そもそも「merit」の本当の意味って?
調べてみると驚愕の事実が明らかになりました。まずは、私たちが知っている「メリット」は “merit” と100%同じではないということです。
日本語で「このプランにはメリットが多い」と言うとき、それは「得すること」「有利な点」という意味ですよね。英語の merit にも確かにその意味(advantage や benefit に近い意味)はあるのですが...。
では “merit” の本当の意味、コアのイメージはどういったものなのでしょう?
merit :「価値があること・称賛に値する良さ」
“merit” は 名詞 と 動詞 の両方で使われ、いずれも「良さ・価値・正当に受けるべき評価」というニュアンスを持つということでした。
つまり、単に「得か損か」という話ではなく、「その人やモノ自体が持っている、賞賛に値する高い価値や本質的な優秀さ」 を指すのです。日本語に訳すなら、「功績」「手柄」「価値」「真価」、そして「実力」となります。
この「価値があること」という意味の merit に、根拠や基準を表す前置詞の on が組み合わさることで、on merit は「(コネや家柄、運などではなく)その人の純粋な実力・実績に基づいて」という意味になります。
「on merit」の具体的な使い方と例文
いくつか、例文を見てみましょう。
1. ビジネスでの昇進や採用
She was promoted entirely on merit.
「彼女は完全に実力によって昇進した。」
We select our candidates based on merit, not on connections.
「我が社はコネではなく、実力に基づいて候補者を選考します。」
2. スポーツやオーディション
He won his place in the team on merit.
「彼は実力でチームのレギュラーポジションを勝ち取った。」
The judge insisted that the winner would be chosen strictly on merit.
「審査員は、優勝者は厳格に質だけで選ばれると主張した。」
3. 日常のちょっとした評価
You shouldn’t judge a book on its cover, but rather on its merit.
「本を外見で判断すべきではない。その中身の価値(真価)で判断すべきだ。」
どの例文を見ても、「外側の要素(コネ、見た目、家柄、人気など)をすべて排除して、そのもの自体の価値だけで勝負している」 「私たちは徹底的に公平であり、差別や偏見、裏口ルートを一切認めない、クリーンな組織である」 という強いメッセージが伝わってきます。
どうですか? “merit” のイメージ変わりました?
それでは今日の文を訳していきます。
Ahead of the game Cape Verde coach Bubista had said that “we are calm because we earned our place here on merit and there is nothing to fear or worry too much about”.
「試合に先立ちカボベルデ監督は言った、”実力でこの位置を勝ち取ったのだから恐れるものは何もない、我々は落ち着いている。”」
この一週間、カボベルデ・アルゼンチン戦にはいろいろ教えてもらいました。
この記事での勉強は今日でおしまいですが、ワールドカップはまだまだ続きます。
4年に一度のお祭りを楽しみながら、学んでいきましょう!
今日もご覧いただきありがとうございました。
Don’t forget to come back on Monday.