今日も前回のブログ ““fare” が動詞に!本ブログ史上二度目の登場” に引き続き、The Asahi Shimbun・“Ex-news reporter finds his purpose in life at 59 as a Buddhist monk” を読んでいきます。

入社2年で新聞社をやめてしまったトダさんの消息をついに突き止め、二人は京都で34年ぶりの再会を果たすのでした。

トダさんは波乱に満ちた人生を振り返りはじめます。そしてそこに今日の疑問がありました。

Toda said after he left the newspaper, he juggled gigs as an instructor at cram schools and an employee at the Japan Kanji Proficiency Test Association.

“juggle” って、あの大道芸人がボールなんかを空中に投げてグルグル回す、あのアクロバットのことですよね?

それと気になったのは、”gig”です。
私が知っている “gig” は「ライブハウスでの演奏(ギグ)」です。

ということで、今の時点での精一杯の訳は、「ライブ演奏をジャグリングした。」

当然???ですね。

では今日はこのちょっとアクロバット的に聞こえるこの表現を深掘りしたいと思います。

Step 1:謎の要素を1つずつ解体してみよう!

まずは、このフレーズを構成している3つのパーツ「juggle」「gigs」「as」をひとつずつ紐解いていきましょう。

① 「gigs(ギグ)」=単発の仕事、バイト、案件

「gig」といえば、「ライブハウスでの演奏(ギグ)」でしたが、ちゃんと調べてみると、「単発の仕事」「副業」「プロジェクト単位の仕事」という意味がありました。

「仕事」と言っても、正社員のような堅い感じではなく、 “ちょっとした仕事”“単発の仕事” といった軽いトーン。それが音楽・芸能の文脈では 「出演枠」「ライブ一本」 といった意味合いで使われます。

最近よく耳にする「ギグ・ワーカー(Uber Eatsの配達員など)」、「ギグ」のことなど深く考えもせず気にも留めてきませんでしたが、これ(gig)だったんですね!勉強になりました。

② 「juggle(ジャグリングする)」=〜を器用に両立させる、やりくりする

そして今日のクライマックス「juggle」。

辞書を引いてみると、お手玉のジャグリング以外に、こんな動詞の意味が載っていました。

【動詞 juggle】

(複数の仕事・責任・スケジュールなどを)手際よくこなす、うまくやりくりする、両立させる

なるほどーーーー!!

あのお手玉のジャグリングをイメージしてください。

両手をフル活用して、複数のお手玉を「落とさないように、絶え間なく回し続ける」様子……。 これが転じて、「いくつもの忙しい仕事や役割を、落とす(失敗する)ことなく器用に回す・掛け持ちする」という意味になるりました!

③ 「as(〜として)」=役割や職種

つまり、「juggle gigs as X and Y」で「X や Y として上手くやりくりする」「X と Y を上手く掛け持ちする」

【スッキリ納得の意訳】

「トダさんは新聞社を辞めた後、塾講師と日本漢字能力検定協会の職員という2つの仕事を器用に掛け持ちし、多忙な日々をやりくりしていたと語った。」

めちゃくちゃしっくりきた!!

アクロバットな大道芸ではなく、「多忙な掛け持ち生活をテクニカルにこなしていた」という、すごく現代的でスマートな表現でしたね。

Step 2:日常でドヤ顔で使える「juggle」の実践例文集

このフレーズの成り立ち、雰囲気がマスター出来たら、今度は使いこなしちゃいましょう!

1. 副業やバイトを掛け持ちしているとき

  • I’m currently juggling gigs as a freelance designer and an English tutor.(私、今はフリーランスのデザイナーと英語講師の仕事を掛け持ちしてやりくりしてるんだ。)

2. 仕事と子育てで目が回りそうなとき

  • It’s tough to juggle a full-time job and raising two kids.(フルタイムの仕事と2人の子育てを両立させるのは、本当に至難の業だよ。)

3. スケジュール調整に追われているとき

  • Sorry for the delay, I’ve been juggling a lot of deadlines this week!(返信が遅れてごめん!今週はいくつもの締め切りに追われててんてこ舞いだったんだ!)

単に「do multiple jobs(複数の仕事をする)」と言うよりも、「juggle」を使うこと「忙しいけど、なんとかボールを落とさずに頑張って回してるよ!」という器用さと、なんか躍動感も伝わってきますよね。
それに何と言っても言い方がオシャレ!これにつきます。


日々の慌ただしさに翻弄されている私ですが、こんなオシャレな言い方で自分の日常を説明出来たら、忙しいのも悪くないかもしれませんね。

今日もお付き合いいただきありがとうございました。
See you tomorrow.

投稿者

らくだ

身の回りにある無料の素材にチョット寄り道。 そこで出逢った「知ってる単語の知らない意味」をTOEICや英会話に生かそうと日々奮闘中! らくだ君の気付きのブログです。

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