
こんにちは!今週もよろしくお願いします。
今週のスタートは、前回からの続きです。The Asahi Shimbun・“Ex-news reporter finds his purpose in life at 59 as a Buddhist monk” を読み進めていました。
新入社員として研修会に参加した時のことでした。得意技の「火吹き」のパフォーマンスをし大いに盛り上がったところまでは良かったのですが、それを同僚が真似してやけどを負ってしまい、思わぬ形で社内の有名人になってしまいます。
そんなこともありながら記者として精力的に働いていたトダさん、しかしその2年後突然会社を辞めてしまいます。
この記事を書いている記者さんを含め多くの人が彼の決断に驚かされました。
そして続く一文に今日の疑問がありました。
Wondering how he was faring over the year, I occasionally searched for clues about his whereabouts on the internet.
“faring”、つまり “fare” ですね。
「fare」と言えば、バスや電車の「電車賃・運賃(bus fare / train fare)」とか、 “fare 「運賃」と習いましたけど” の回で勉強した様にレストランの「食事・料理(bill of fare / traditional fare)」という意味。
しかし今回は動詞、無理やり動詞っぽく訳してみても、
「彼がどんな運賃を支払っていたのか気になって検索した」……?
いやいや他人の電車賃の履歴をネットで検索したとて、いくら記者さんでも分からないでしょ?それとも調べる術をお持ちで?(怖っ!)
でもまあ、常識的に考えて(私に常識があったらの話ですが)、それはチョット考えづらい。
と言う訳で、「fare」という単語の深淵へと潜り込む無賃乗車の旅に出たのでした。
Step 1:動詞「fare」の意味
まずは辞書で「fare」を引いてみました。
すると、あっけなく見つかりました。動詞の欄が。
動詞 fare:やっていく、暮らす、成果をあげる、(事が)運ぶ・進む
これだーーー!!!
「how he was faring」は、「彼が(その後)どうやって生きているか」「元気にやって(暮らして)いるかどうか」という意味だったのです!
これらを踏まえて、冒頭の英文を訳し直してみると……
【スッキリ納得の意訳】
「彼がこの数年間どう過ごしているだろうかと気になり、私は時々、ネットで彼の消息の手がかりを探していた。」
めちゃくちゃ綺麗に繋がった!!
でも、ここで新たな疑問が湧いてきます。
「なんで『運賃』や『食事』を意味する単語が『やっていく・暮らす』になるの……?」
Step 2:「fare」の共通イメージ
ネットで色いろ調べてみると、元々のコア・イメージは、「行く・進む・旅をする(to go, travel)」ということが判明!
この「進む・旅をする」という根本的なイメージから、すべての意味が枝分かれしていました。
運賃、乗車料金:旅をして目的地へ「進むための費用」
食事、料理:旅を続けて前へ「進むためのエネルギー(糧)」
動詞「やっていく、暮らす」:人生という旅を「前へ進めていく」こと
なるほど、見事に繋がりました。
“Farewell party” の「Farewell(さようなら・歓送会)」も、「Fare(進め=元気にいけ)」+「Well(良く)」で、「良い旅を!」「元気にやっていけよ!」という旅立ちの言葉から来ています。
Step 3:日常やビジネスで使える「fare」の実践例文集
「進む・やっていく」というイメージを掴んだところで、日常やニュースでよく使われる「fare」の表現をマスターしていきましょう!
1. 「元気にやってる? / どうだった?」と尋ねる(生活・結果)
「How are you faring?」は、「How are you doing?」の少し上品で情感の込もった表現。
- How are you faring in your new job?(新しい仕事には慣れて、うまくやってる?)
- The company fared well despite the economic downturn.(不況にもかかわらず、その会社はうまく持ちこたえた / 成果をあげた。)
2. 「食事・料理」としての fare(名詞)
レストランや旅のレビューで「fare」が出てきたら「料理・食べ物」のこと。
- The local pub serves simple but delicious traditional fare.(その地元のパブでは、シンプルだが美味しい伝統的な料理が出される。)
※「ただのfood」と言うよりも、その土地の文化や旅の歴史を感じさせるオシャレな響き。
3. 「(テストや結果が)〜という成績・結果になる」(fare well / badly)
「fare well(うまくいく・好成績を収める)」や「fare badly(苦戦する・悪い結果になる)」の形で、テストの成績やプロジェクトの成否、結果の良し悪しを表す。
- Students fared badly on the extraordinarily difficult math test.(その異常に難しい数学のテストで、学生たちは大苦戦した/悲惨な結果となった。)
- How did you fare on your job interview yesterday?(昨日の面接の手応え(結果)はどうだった?)
“fare” の更なる深みを見れたところで今日は時間となりました。
明日もまたこの記事を読んできます。
今日もお付き合いいただきありがとうございました。
See you tomorrow.