
「人生の目標」をみなさんお持ちですか?
「何かを追い求めたい」と願いながら、日々の忙しさに逆に追われている始末です。
そのせいかどうかは知りませんが、The Asahi Shimbun のとある記事の見出しにひかれ、気付くとクリックしていました。
その記事は “Ex-news reporter finds his purpose in life at 59 as a Buddhist monk”
僧として進むべき道を見つけになった方に、何か教えを頂こうとい勇んで読もうとしましたが、人生そんなに甘くありません。
一文目にいきなり”?”が出てきました。
When Kimito Toda appeared, he was a total departure from the person I remembered from more than three decades ago, with his head shaved and wearing a dark Buddhist robe.
「彼は完全なる出発」?
ちょっと待って。トダさんはいったいどこへ?
お坊さんの衣装をお召しになってるし、まさかですが悟りを開いて天国というか「極楽浄土」的なところへ旅立つとか、そういう話?
そうではないと願いながら、そもそも人物に “departure” って使えるの?
この謎を解き明かすべく、辞典を片手に、この「departure」の秘密を暴く旅へと「出発」したのでした!
Step 1:「departure」を辞書の奥底まで掘り返してみた
まずは「departure」を基本に立ち返って辞書で引いてみました。
- 出発、離陸(例:departure time=出発時刻)
- (従来のやり方・状態からの)脱却、逸脱、大きな変化
……これだーーー!!! 辞書の2番目の意味に、ひっそりと書かれていました!
そしてなんてあっさり解決してしまったんでしょう!
英語の「departure」には、空港の離陸だけでなく、「今までいた場所(状態・軌道)から大きく離れること」という意味があったのです。
“departure” との付き合いも長いですが、こんな意味があるなんて...ビックリです。
つまり、「A is a departure from B」で、 「AはB(従来のもの・昔の状態)から大きくかけ離れている / 全く別物である」 という意味。
そこに「total(完全な)」がくっつくことで、 「a total departure from = 〜とは似ても似つかない / まったくの別物 / 大きく様変わりしたもの」 というニュアンスになるわけです!
Step 2:トダさんの身に何が起きたのかを再翻訳!
これらをふまえて、冒頭の英文をもう一度訳し直してみましょう。
【元の英文】
「When Kimito Toda appeared, he was a total departure from the person I remembered from more than three decades ago, with his head shaved and wearing a dark Buddhist robe.」
【スッキリ納得の意訳】
「トダ・キミトが姿を現したとき、丸坊主に暗い色の法衣をまとった彼の姿は、私が30年以上前に覚えていた彼の面影など微塵もない、まさに『完全なる変貌』を遂げていた。」
おおお……めちゃくちゃしっくり来る!! トダさんはどこかに旅立ったのではなく、30年という歳月の中で「昔の姿」から「渋いお坊さん」へ劇的な路線変更(departure)を果たしていただけだったのです。
単に「He was completely different」と言うよりも、「a total departure from his past self」と言った方が、「過去の軌道からガッツリ脱線して新しい世界へ飛び出した」というドラマチックな響きが出ますよね!
Step 3:日常で「ガラリと変わった!」と言いたい時の実践例文集
この「a total departure from」、日常会話やビジネスで「これまでと全然違うじゃん!」と言いたいときに使うと、一気に英語上級者感が出せそうです。さっそく例文でマスターしていきましょう!
例文1:友達のイメチェンが激しすぎる時
Her new neon-pink hair is a total departure from her usual quiet style.(彼女の新しいネオンピンクの髪型は、いつものおとなしいスタイルとは似ても似つかない劇的な変貌だ。)
例文2:会社の突然の方針転換
The new company policy is a total departure from how we used to do things.(会社の新しい方針は、これまでのやり方とは根本から大きくかけ離れている。)
例文3:激辛料理に挑戦して撃沈した時
This sweet-looking curry was a total departure from my expectations. It was painfully spicy!(甘そうに見えたこのカレー、私の予想とは全く別物だった。痛いほど辛い!)
※「見た目と中身が違いすぎる」という落差を表現するときにもバッチリ使えます。
例文4:お気に入りの小説がついに映画化!
The new movie is a total departure from the original novel.(その新作映画は原作の小説とは大違い)
今日の学びは普段の生活でも結構使えそうですね。
明日はこの先を読んでいきます。
今日もお付き合いいただきありがとうございました。
See you tomorrow.