
前回のブログ “leave over:言われてみれば確かに” から、唐揚げの聖地・大分県中津市の高校生が始めた活動を読み始めました。
The Japan News・“Students make candles from fried chicken waste oil”
中津高校マーケティング部の学生さんが地元商店街会長と話し合うなかで、唐揚げの廃油を利用しての地域振興を思いつきます。
そして作り始めたのが...そこに今日の勉強がありました。
Eight club members set to work developing the candles — which they call “Karakyan” — with waste oil they received for free from Dagashiya Maho-do, a shop in a local shopping district.
“set to work” きっと「頑張った」のでしょう。ただ正確な意味が分かりません。
そもそも「to不定詞のto」なのか「前置詞のto」なのか?
今日はこれを深掘ります。
set to work:〜に取りかかる、〜に着手する、仕事を始める
どうやら、「自分(または誰か)を、作業(work)という状態に向けて(to)配置する(set)」という感じのようです。
さらに調査を進めると新たな事実が発覚します。 この set to work、なんと後ろに “- ing” を取ることもできれば、“to 動詞の原形” を取ることもできるという、なんとも八方美人で欲張りなフレーズでした。
【例文1:-ing を続けるパターン】
After a quick coffee break, they set to work preparing the event. (サクッとコーヒー休憩を挟んだ後、彼らはイベントの準備に取りかかった。)
【例文2:to + 動詞の原形 を続けるパターン】
She set to work to clean the messy kitchen. (彼女は散らかった台所の掃除に着手した。)
これで今日も無事に任務完了!といきたいところでしたが、調べていて “set to work” と似た表現を見つけました。
ついでと言っては何ですがいくつかご紹介いたします。
1. start to work(スイッチON!シンプルに「開始」)
一番ベーシック。
このフレーズの核心は「スタート地点を通過する」という事実そのもの。ただ「始まりました」という客観的でフラットな表現です。
また、work には「機能する」「効く」という意味もあるので、「機械が動き出す」「薬が効き始める」 という時にも使われます。
【例文1:人が働き始める】
I usually start to work at 9 AM.
(私はたいてい午前9時に仕事を始めます。)
【例文2:薬が効き始める】
The medicine started to work after 30 minutes.
(30分ほどして薬が効き始めました。)
- イメージ:電気のスイッチを「ポチッ」と入れた瞬間。
2. get to work(移動完了!「さあ、取りかかるぞ」)
続いては、日常会話でめちゃくちゃ活躍 get to work。
get to ~ には「〜に到達する」という意味がありますよね。つまり、「仕事という場所に到達して、さあ取りかかるぞ!」という「次の動作へ移るスイッチ」のニュアンスが含まれます。
【例文3:仕事に取りかかる】
Enough talking. Let’s get to work!
(無駄話はここまで。さあ、仕事に取りかかろう!)
【例文4:職場に着く】
I get to work around 8:30 every morning.
(毎朝8時半ごろに職場に着きます。)
- イメージ:デスクにドカッと腰を下ろし、PCを開いて腕を回す感じ。
3. set to work(腕まくり!「現場で泥臭く作業」)
そして最後が、今日の主役 set to work
【例文5:作業に取りかかる】
After lunch, we set to work on the new project. (昼食後、私たちは新しいプロジェクトに取りかかった。)
He set to work fixing the broken printer.( 彼は壊れたプリンターの修理に取りかかった。)
- イメージ:袖をギュッとまくり上げて、汗をかきながら本格的な作業に没頭する姿。
例えば、同じ「掃除を始める」でも……
- I started to work on cleaning.(掃除を開始した/事実)
- Let’s get to work!(さあ、掃除始めるよ!/合図)
- We set to work cleaning the house.(家じゅうの掃除に本格的に着手した/汗だくの作業感)
このように選ぶ言葉によって、相手に伝わる「情景の熱量」がガラリと変わります。
さぁこれでイメージもバッチリ!
今日の文の訳にGet to work!
Eight club members set to work developing the candles — which they call “Karakyan” — with waste oil they received for free from Dagashiya Maho-do, a shop in a local shopping district.
「クラブの8人のメンバーは、商店街にある駄菓子屋「まほー堂」から無料でもらった廃油を使って、“カラキャン”と名付けたキャンドルの開発に取りかかった。」
今日もお付き合いいただきありがとうございました。
See you tomorrow.