
昨日のブログ “kick to the curb:用がないモノは「投げる」?それとも「蹴る」?” から、若きシルベスター・スタローンが映画「ROKEY」でロッキー役を手に入れるまでの過程を描いた「I PLAY ROCKY」でお勉強しています。
「映画俳優になるために自分自身で書いた脚本、その主役は誰にも渡さない。」、この映画にかけるシルベスター・スタローンの思いが言葉に現れます。
今日はそこに勉強がありました。
ではご覧ください。
「I PLAY ROCKY」
1:51 あたりのセリフに注目です。
“It’s about going the distance.”
その中の “go the distance”。
直訳すれば「距離を行く」。 うん、まあそうだ。距離を行く。 でもどういうこと?
今日はこの辺りを深掘りしていきます。
■ どうやらスポーツの世界から来たらしい
調べていくと、どうやら go the distance はボクシングや長距離走など、持久力が試されるスポーツから来ているようでした。
核となる the distance 、冠詞の the がつくことで、「ぼんやりとした距離(a distance)」ではなく、「あらかじめ決まっている上限やゴール」が設定され、そこから単なる「距離」にとどまらない 「最初から定められた目標地点・完走すべき道のり」 というニュアンスが生まれました。
the distance が持つ3つのコアニュアンス
- 「規定のフルコース」という前提
- ボクシングで言えば「12ラウンドという規定時間」。
- 「途中でやめない」耐え抜くニュアンス
- 「障害や抵抗があっても最後まで辿り着くべき道のり」。途中で諦めたりノックアウトされたりはしない。
- 「長期的・継続的」な広がり
- 単発のタスクではなく「長期戦・マラソン的な道のり」、ボクシングで言えば「12ラウンド」という長丁場。
つまりザックリひくっくるめると、
“go the distance”:「距離を最後まで行く」→「最後までやり抜く」
■ 例文を読み、自分のモノに
では、さまざま例文を見て読んで、ドンドン慣れていきましょう!
例文①
If you want to succeed, you have to go the distance. (成功したいなら、最後までやり抜く必要がある。)
「go the distance」の精神論代表。 急に自己啓発セミナー系ですね。
例文②
She really went the distance to finish her research. (彼女は研究を終えるために本当に粘り強く頑張った。)
粘り強さを称えましょう。
例文③
This project will be tough, but we can go the distance. (このプロジェクトは大変だが、私たちなら最後までやり遂げられる。)
その「距離」には困難も。
例文④
I tried to go the distance on my diet, but the chocolate cake went the distance first. (ダイエットを最後までやり抜こうとしたが、チョコケーキの誘惑が先にゴールしてしまった。)
その気持ちはあったけど...
例文⑤
The movie was so long that I wasn’t sure if I could go the distance. (映画があまりに長くて、最後まで観られるか不安だった。)
去年見た「国宝」はその心配は杞憂でした。
例文⑥
I planned to clean my room, but I couldn’t go the distance. The dust won. (部屋を掃除するつもりだったが、最後までやり抜けなかった。ホコリの勝利である。)
私に場合よくあります。
例文⑦ビジネスでの修羅場
残業が確定し、終電との戦いが始まったオフィスにて。
“This project is tough, but we need to go the distance.” (このプロジェクトはハードだが、俺たちは最後までやり遂げなきゃならん)
“Can I just KO by 8 PM?” (夜8時くらいでノックアウト(帰宅)していいですか?)
時にはノックアウトされることも。
こう見てくると、「the distance」に込められた、努力の量・時間の長さ・精神的な持久力がだんだん理解出来てきました。
では、見えてきたニュアンスを十分感じながら今日のセリフを訳していきます。
“It’s about going the distance.”
「最後までやり抜くことが大事なんだ」 / 「要は、やり抜くことに尽きる」
※ It’s about 〜 = 〜が重要だ / 〜がポイントだ。
詳しくは、““It’s all about~”が要するに伝えたいことは” の回を参照ください。
さて、そんなスタローンの思いは結実するのか?(まぁ、結実したから「ROCKY」があるわけですが)
続きはまた明日。
今日もお付き合いいただきありがとうございました。
See you tomorrow.