沈没船と思われるモノが写る全体に青みがかった写真。
つい先日、テレビで映画「タイタニック」を見たせいか気付くと記事を読み始めていました。

今日お邪魔するのは、The Asahi Shimbun:“Divers film what could be sunken WWII light cruiser Nagara”
そこに写っていたのは旧日本海軍の巡洋艦”長良”。
記事によると大戦中鹿児島から長崎県佐世保に向かう途中、アメリカ軍の潜水艦から魚雷で攻撃され沈没、348名の尊い命が失われました。

この度ある調査グループが沈没後初めて”長良”の撮影に成功しました。

今回の発見を受け、犠牲者の遺族の方が発せられた言葉に今日の疑問がありました。

Relatives of the dead sailors say the finding could bring about a sense of closure and send a message to the world about the importance of peace.

……ん?

「a sense of closure」???

直訳すると「閉鎖の感覚」? 「終わりの感覚」?

わかるようで分からない。どうやら今日のターゲットは決まったようです。
では私の”探求”の軌跡をご覧ください。

1. まずは辞書を引いてみる

困ったときの英和辞典。辞書を開いてみると、こう書いてありました。

  • closure:(悲しみ・苦痛などの)感情の整理、心の区切り、納得

なるほど。「心の区切り」か。それならばしっくりきます。

2. 英英辞典に見る「closure」の正体

さらに英英辞典(Cambridge Dictionary)を引っ張り出してきたところ、そこにはもっと心に響く説明が載っていました。

a feeling that a difficult emotional experience has been resolved or is over (難しくつらい感情的な経験が解決した、あるいは終わったという感覚)

ほうほう……! つまり、「未解決のまま放置されていた心の課題(悲しみ、未練、疑問など)に、ちゃんとした『オチ』や『終わり』がついて、気持ちが前に進める状態」のことらしいのです。

3. 日常で使える「closure」の例文集

理解が深まってきたところで、この closure が日常でどう使われているのか、いくつか例文を見てみましょう。みなさんの日常にも「closure」が必要な場面、ありませんか?

例文①:失恋・人間関係の区切り

“Talking to him one last time gave me the closure I needed to move on.” (彼と最後に一度話したことで、前に進むために必要な心の区切りがついた。)

これぞ王道の closure。未練タラタラの状態から、自分の中で「はい、このストーリーは完結!」と表紙を閉じる感じです。

“Why are you meeting your ex?” (なんで元カノと会うの?)
“I just need closure.” (ただ、自分の中で区切りをつけたいのよ)

これもべタなシチュエーションですね。気持ちはわかります。わかりますが、会わない方が...

例文②:未解決事件・事件事故の解決

“Finding the truth about the accident finally brought closure to the family.” (事故の真相が判明したことで、遺族はようやく気持ちの整理がついた。)

例文③:打ち切りになったドラマの最終回

“The series finale was horrible, so the fans never got any real closure.” (ドラマの最終回がひどすぎて、ファンは全くスッキリ(気持ちの区切りが)できなかった。)

皆さんも一度や二度はこんなドラマや映画ご覧になったことあるのでは?

4. 最初のニュースに戻ってみる

ここで、冒頭のニュースの一文にもう一度向き合ってみましょう。

“Relatives of the dead sailors say the finding could bring about a sense of closure and send a message to the world about the importance of peace.”

「亡くなった兵士の遺族は、その発見によって気持ちの区切りがつき、平和の大切さを世界に伝えるメッセージになると話している。」


ご遺族にとって海に沈む”長良”は墓標そのもの。
今回の調査で遺品などを取集することはなく、撮影された写真や映像は、戦争の意味を問いただす貴重な資料となるそうです。

今日もお付き合いいただきありがとうございました。
See you tomorrow.

投稿者

らくだ

身の回りにある無料の素材にチョット寄り道。 そこで出逢った「知ってる単語の知らない意味」をTOEICや英会話に生かそうと日々奮闘中! らくだ君の気付きのブログです。

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