
前回のブログ “cell culture:細胞たちにも”文化”があるとは” の回で勉強した”culture” もそうでしたが、まさか”それ”以外の意味があるなんて、と驚かされる単語にまた今日も出会っていしまいました。
シンプルな単語の意外な意味、知ってるつもりの単語の知らなかった面について、毎回見つけてはお伝えしているこのブログ。
前回に引き続き、今日はThe Japan News・“New Robotics Center to Conduct Experiments Around the Clock; New Facility Aims to Accelerate Research Efforts” を読み進めます。
実験の自動化とAIを組み合わせることで、生命科学や薬学分野における日本の科学技術向上させることを目的に、東京科学大学内に、”The Robotics Innovation Center”(ロボット未来創造センター)が設立されました。
そこには”まほろ”と呼ばれるロボットが10台、一日24時間実験に勤しんでいます。
そしてその実験の説明に、今日の勉強がありました。
The Robotics Innovation Center started with 10 robots named Mahoro, which can perform experiments involving delicate tasks — such as adding minute amounts of reagents or cells to containers — 24 hours a day, in keeping with their programming. * reagents 試薬
“minute”「分」?と、考えると、意味もおかしいし、後ろに”amounts” があるので品詞的にもしっくりしません。
私の知らない世界が待っているのでしょうか?調べに行ってきますので少々お待ちを。
知っているようで知らない「minute」の裏の顔
皆さんは「minute」という単語を見て、何を思い浮かべますか? おそらく99%の人が「分(時間の単位)」と答えるのではないでしょうか。私もその一人。しかし、この単語には形容詞としての働きもあることが判明しました。では、 形容詞「minute」 の世界を深掘りしていきましょう。
1. 読み方は「ミニット」ではない?
まず、最大の注意点は発音です。
- 名詞(分): minute [mínit] (ミニット)
- 形容詞(微小な): minute [mainjúːt] (マイニュート)
綴りは全く同じなのに、読み方が変わる。そうです、初見殺しです。
2. 形容詞「minute」が持つ2つの主要な意味
形容詞の minute には、大きく分けて2つのニュアンスがあります。
① 「きわめて小さい」「微細な」
物理的に非常に小さいことを指します。単に small と言うよりも、「肉眼では見えないほど小さい」「極限まで小さい」という響きがあります。
Example:
minute particles of dust 「極微細なホコリの粒子」
The scratch on the screen was so minute that I didn’t notice it.
「画面の傷はあまりに微細だったので、気づかなかった。」
② 「詳細な」「精密な」
サイズではなく、内容の細かさを指す場合です。
Example:
a minute description 「詳細な記述」
He explained the plan in minute detail.
「彼はその計画を、隅から隅まで詳細に説明した。」
3. なぜ「分」と「微細な」が同じスペルなのか?
「時間」と「小さい」……一見、全く関係のない意味に見えますよが、その語源を遡ると納得の理由が見えてきました。
な、ななんとminute は、hour(1時間)を「”minute”したもの、細かく分けたもの」だったのです!
ちなみに、その1分をさらに細分化した、つまり、”minute” を第一の分割とすれば、第二の分割それが”second minute”、それが「1秒(second)」の由来だそうです。
4. 【おまけ】名詞の minute にも意外な意味が?
実は、名詞の minute には、「分」以外の重要な意味があります。それは「議事録」です。
(TOEICで、何度か見た覚えがあります)
“Could you take the minutes?” と言われたら、それは「数分時間を取ってくれますか?」ではなく、「議事録を取ってくれますか?」。
この場合の minutes は、常に複数形の “s” がつくのがポイントです。「会議の細かい記録」といったニュアンスです。
勉強した形容詞の「詳細な(minute)」に繋がりましたね。
では、ここでは「ミニット」ではなく「マイニュート」だということも合わせて意識しながら、今日の文を訳していきます。
「活動を開始したロボット未来創造センターには、”まほろ”という名のロボットが10台。微量の試薬や細胞を容器に入れるといった繊細な作業を、プログラム通りに24時間行うことができる。」
AIにしろ、ロボットにしろ、ここ数年の進化のスピードには”驚き”というか、ちょっと怖いくらいです。
今日もお付き合いいただきありがとうございました。
See you tomorrow.