
「見たことのある単語ばかりなのに、いざ英文で見かけると意味がわからない……」そんな経験はありませんか?
学校で習うようなシンプルな単語ほど、実は奥深いイディオム(慣用句)を隠し持っているものです。
このブログでは、私が日々勉強するなかで見つけたそうした言葉や表現を、深~く納得いくまで調べ、皆さんと共有しています。
さて今日は、どんな”言葉”と出逢えたでしょうか?
さっそく始めましょう!
今日お邪魔しているのは、The Asahi Shimbun・“J-pop’s global rise forces Japan to rewrite music royalty rules” です。
まったく知らなかったのですが、近々音楽の著作権に関わる法律が改訂されるとのこと。
The amendment, expected to pass during the current Diet session, creates a new “record performance and transmission right.”
「今国会を通過予定の修正案は、新たな”レコード演奏権・伝達権”を作り出す。」
この”レコード演奏権・伝達権”が何なのかは、まだよくわかりませんが、
This move ends a 60-year delay in adopting an international standard that could unlock billions of yen for Japanese artists.
「世界に遅れること60年、日本のアーティスト達に、何十億円ももたらす可能性がある国際標準が採用される。」
しかし、この改定がもたらすのは、良いことだけとも限らないようです。
そしてそこに今日の勉強がありました。
However, the change has struck a sour note with some business representatives concerned about new costs.
“strike a sour note” 「酸っぱい?メモ?か音符?を打つ」?
も~,どこから手を付けたらよいのやら?
ただ一つ分かるのは「まるで分らない!」ってことだけ。
もう調べるしかないようです。少々お待ちを。
strike a note「感情やトーンを表現する、雰囲気を醸し出す」
どうやらこの”note”はピアノの鍵盤(音符)をイメージしているようです。
「鍵盤をたたく」つまり、”strike a note”することで、その音が部屋中に響き渡り、空間の空気が変ります。
- 明るい高音を叩けば、部屋は一気に楽しい雰囲気に。
- 重く暗い低音を叩けば、厳かでシリアスな空気に。
この「音を鳴らして、その場の空気(トーン)を創り出す」というピアノのイメージが、そのまま人間のコミュニケーションに使われるようになりました。
例文を見てみましょう。
The president’s speech struck an optimistic note about the economy.
「大統領のスピーチは、経済に対して楽観的なトーンを帯びていた 。」
Her speech struck a hopeful note at the end of the conference.
「彼女のスピーチは、会議の最後に希望に満ちた雰囲気を生み出した。」
The movie strikes a nostalgic note.
「その映画は、ノスタルジックな雰囲気を漂わせている。」
このように、どういった雰囲気を作り出したのかを、”note”の前に形容詞を付けて表すのが一般的です。
因みに、今回記事から取り出した文で使われている”sour” は、その”酸っぱさ”から「後味の悪い、不快な」といったネガティブさの例えでした。
そして、さらに調べると、こんな使い方も見つけました。
“strike a note with ~”「~の心に響く、共感を呼ぶ」
“with” を付けることで、「鍵盤を叩き出た音が~の心と共鳴する」といった感じが出てきます。
このパターンも例文を見てみましょう。
Her new novel struck a note with young readers across the country.
「彼女の新作小説は、全国の若い読者たちの心に響いた / 強い共感を呼んだ。」
The song struck a deep emotional note with listeners.
「その曲はリスナーの心に深く響いた。」
では、つかめてきた”strike a note” のイメージを大切に、今日の文を訳していきます。
「しかしこの変更は、新たに発生するコストを懸念する一部の会社経営者にとっては不快な雰囲気を作り出している。」
”新しい法律が具体的にはどういうもので、経営者たちにどう影響を与えるのか?”
これはまた次回以降に読んでいきましょう。
今日もお付き合いいただきありがとうございました。
See you tomorrow.