日常会話で見かける「超基本の単語」。中学1年生で習うようなシンプルな言葉ほど、ネイティブの日常会話では「え、そんな意味になるの!?」という意外なイディオムに変身します。

このブログでは、毎日の勉強の中で見つけたそうした単語やイディオムを、しっかり調べては皆さんにお届けしています。

今週は、The Mainichi・“‘People in Tokyo are cold’ — What to do if new life in the city starts wearing on you” を読んでいました。
この春から新しい環境での生活が始まった人たちに向けたお話。
特に東京で新生活を始めた人の中には、”東京の人は冷たい”と感じる瞬間があるようで、記事にはその具体的なシチュエーションが紹介されていました。

4月のある日、朝のラッシュ時の山手線
a young man stretched out asleep across a seat. The train was so crowded that passengers’ shoulders were brushing against one another, yet no one tried to approach him.
「若い男性が、シートに寝そべっている。乗客同士の肩が擦れあうほど車内は混雑していが、誰も彼に近寄ろうとしない。」

続く文に今日の勉強がありました。

Was he sick? Maybe he was just drunk and sleeping it off

“sleep it off”「それを離して寝る」?
”それ”とは何か?文脈から何となく意味が取れそうですが、本当にそうなのか、しっかり調べて確かめたいと思います。
少々お待ちください。

“sleep it off”「(ぐっすり眠って)体調不良や二日酔い、嫌な気分を治す」

やっぱり、思っていた通り “it” の正体は、体の中にある「アルコール」や「不快感」でした。
”それ”を、眠ることによって体から切り離して追い出す、という表現。
特に一番よく使われるシチュエーションが「二日酔い(hangover)」「泥酔状態」です。

例文
“I shouldn’t have had that last tequila shot… My head is spinning.”
「あんな最後のテキーラ飲まなきゃよかった……頭がグルグルする」
“Go to bed and sleep it off. You’ll feel better tomorrow.”
「ベッドに行って寝て治しなよ。明日にはマシになってるから」

なるほど、”寝て酔いを醒ます” がたった3語で言える、なんて便利な表現でしょう!
二日酔いになった時のために、覚えておきますか!

ただ調べていて気付いたのですが、この “~ it off” という使い方、どうやら “sleep” だけだは無いようです。
ということで、合わせて覚えたい “it off” シリーズ、始めますよ!

1. 運動で”それ”を吹き飛ばす:Run it off

まずは、走る(run)を使った “run it off” です。

「走ってそれをオフにする」

つまり、走ることで、ストレス、怒り、余計なカロリー(脂肪)を解消する

メンタルのモヤモヤや、体に溜まった余分なものを「物理的な運動(ランニング)によって発散・消化させる」という意味でした。
“sleep it off” と比べると、とても健康的ですね。

例文①
“I’m so stressed out about the upcoming exam. I can’t stop shaking!”
「次の試験のことでめちゃくちゃストレスが溜まってる。震えが止まらないよ!」
“Why don’t you go outside and run it off?”
「外に出て、走ってスッキリさせてきなよ?」

例文②
“I ate a whole pizza by myself, so I need to run it off tomorrow.”
「ピザを1枚丸ごと一人で食べちゃったから、明日は走って消費しなきゃ

ストレスやカロリーという「目に見えないネガティブなもの(it)」を、汗と一緒に体から削ぎ落とす(off)訳ですね。

2. 痛みを気合で吹き飛ばせ!:Walk it off

次は、歩く(walk)を使った “walk it off” です。

(怪我などの)痛みを、歩き回ることで紛らわせる・治す

例文①
“Ouch! I just stubbed my toe on the coffee table!”
「痛っ!コーヒーテーブルに足の指ぶつけた!」
“Oh, ouch. Come on, walk it off! It’ll stop hurting soon.”
「あちゃー、痛そうだ。ほら、歩いて紛らわせなよ!すぐ痛まなくなるから」

“walk it off” は、肉体的な痛みだけでなく、「ちょっとしたショックや嫌な出来事から立ち直る」という意味でも使われます。

例文②
“Don’t worry about what the boss said. Go grab a coffee and walk it off.”
「上司が言ったことなんて気にするな。コーヒーでも買いに行って、気分転換してきなよ

落ち込んでいる人に対して、「ちょっと散歩でもして、気を紛らわせなよ」とサラッと言えたらネイティブ感爆上がりですね。

3. 嫌なことは笑い飛ばせ!:Laugh it off

(恥ずかしい失敗や皮肉などを)笑ってごまかす、笑い飛ばして気にしない

その場の気まずい空気や自分のダメージを「オフ」にする、というニュアンスです。

例文
“I tripped and spilled my drink, but I just laughed it off.”
「つまずいて飲み物をこぼしちゃったんだけど、ただ笑ってごまかしたよ

4. 批判やストレスをスルーする:Shake it off

どこかで聞いたことがあるような?
そう!世界的歌姫、テイラー・スウィフトの超大ヒット曲のタイトルとしても有名な “shake it off” です。

(嫌なことやプレッシャー、批判などを)クヨクヨ気にしない、きっぱり忘れる

直訳すると「それを振り払う(シェイクする)」。「他人の悪口」や「失敗の落ち込み」を、ブルブルッと身震いして振り落とすような感覚です。

例文
Don’t let his comment ruin your day. Just shake it off!”
「彼の言うことなんて気にするなよ。サクッと切り替えな!」


この先、これら以外の”~it off” に出くわしても、何とかやっていけそうです。

では今日の文を訳していきます。

「彼は病気なの? 多分彼は寝て酔いを醒ましていた。」
記事には続けてこうありました。

As I hesitated to speak to him, a man and woman who appeared to be tourists from overseas called out to him in English with concern. Without saying a word, the man got up and got off at the next station.
「話しかけるのをためらっていると、外国人旅行客と思しき男女が心配して彼に英語で声を掛けました。彼は起き上がり、何も言わずに電車を降りた。」

”東京の人は冷たい”って言うより、東京ならあり得る光景ですよね。
まぁそれが”東京の人は~”っていうイメージに繋がるんでしょうけど。
私は東京人ではありませんが、この状況なら私も声は掛けないかな~

まだまだこの論争?は続きます。
今日もお付き合いいただきありがとうございました。
See you tomorrow.

投稿者

らくだ

身の回りにある無料の素材にチョット寄り道。 そこで出逢った「知ってる単語の知らない意味」をTOEICや英会話に生かそうと日々奮闘中! らくだ君の気付きのブログです。

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