
英語を勉強していると、「単語の意味は全部知っているのに、組み合わさるとなぜか意味がわからない」という現象にカベのようにぶち当たること、ありませんか?
毎回こうした中学生で習うような超ウルトラ基本単語にスポットを当て、深掘りし、皆さんと共有しているこのブログ。
今日も、シンプルな単語のまさかの意味を勉強していきましょう。
今回お邪魔するのは、前回のブログ ““wear on”:擦って、擦って、擦って...” に引き続き、The Mainichi・“‘People in Tokyo are cold’ — What to do if new life in the city starts wearing on you” です。
前回は見出しの部分だけで終わってしまいました。
いよいよ本文です。
そして、いきなり第一パラグラフに今日の勉強がありました。
A little more than a month has passed since the new academic and business year began in Japan.
「新学期・新年度が始まり一か月ほどが経ちました。」
Among people who moved to Tokyo from other parts of the country for school or work, some may feel that “people in Tokyo are cold.” Why does this seem to be the case?
“case” 「ケース」?「事件」?
どちらにしてもしっくり来ません。
では調べますか、少々お待ちを。
“be the case” 「それが事実である」「その通りである」「実情である」
もっと簡単に日本語にするなら、「そういうことだ」「その通りだ」と言いたいときに使います。
これだけだとピンとこないかもしれないので、よくありそうな会話のラリーを見てみましょう。
- A: I heard that the office will be closed tomorrow. Is that true?
「明日、オフィスが閉まるって聞いたんだけど。本当?」 - B: Yes, that is the case.
「うん、その通りだよ / そういうことだよ」
なぜ「ケース(箱)」が「事実」になるの?
それにしても、なぜ「ケース」という単語が「事実・その通り」という意味になるのでしょうか?
秘密は “case” という単語のコアイメージにありました。
私たちは「ケース」と聞くと、メガネケースやアタッシュケースのような「箱・容器」を思い浮かべますよね。「事件(case)」を連想する方もいらっしゃるかもしれません。
しかし、英語の “case” の語源をさかのぼると、もともとは「落ちてきたこと」「実際に起こった出来事・事実」という意味だったそうです。
つまり、
- in this case = この場合(実際に起こっているこの状況の中では)
- in case of ~ = 〜の場合に備えて(〜という事態が実際に起きたら)
というおなじみの表現も、「(目の前に)落ちてきたこと」「実際に起きていること(事実・状況)」というイメージから出来た意味でした。
したがって、“That is the case.” を直訳的なイメージで捉え直すと、
「それは(実際に起きている)事実そのものです」
となり、そこから転じて「その通りだ」「そういうことだ」という意味になるわけです。
3つの定番パターン
調べて思ったことは、”be the case” は、決まったカタチ(構文)で登場するのががほとんど。
特によく使う3つのパターンをまとめました。
① That is the case. (その通りだ)
先ほどの会話例でも出てきた、一番シンプルな形です。相手の言ったことに対して「まさにその通り、それが現実だよ」と同意するときに使います。
“People say property prices are dropping.”
「物件の価格が下がっているらしいね」
“If that is the case, we should wait to buy a house.”
「もしそれが事実なら、家を買うのは待った方がいいね」
② That is not the case. (それは違う / そうではない)
肯定形(is the case)のただの否定形(is not the case)ですが、この形がよく見られました。
“That’s wrong.”(それは間違いだ)と言うよりも、少し客観的でマイルドに「事実はそうじゃないんだよね」と否定することができます。
“Did you resign because you hated the boss?”
「上司が嫌で辞職したの?」
“No, that was not the case. I just wanted a new challenge.”
「いや、そういうわけじゃないんだ。ただ新しい挑戦がしたくてね」
③ As is often the case with ~ (〜にはよくあることだが)
これは受験英語でもおなじみの超重要フレーズですね。
直訳すると「〜にとって、それがよくある事実であるように」となり、「〜にはよくあることだが」という意味になります。
深く考えず丸暗記した記憶がありますが、こういうことだったんですね。
As is often the case with him, he was late for the meeting again.
「彼にはよくあることだが、またミーティングに遅刻した」
10分前に持っていた”case”に対するイメージと、今持っているイメージ、ずいぶん変わったのではないでしょうか?
では、そのイメージを持って、今日の文を訳していきます。
「学業や仕事のために、地方から東京に引っ越してきた人の中には、”東京の人は冷たい”と感じる人もいるのでは?なぜそれが事実のように思えるのか?」
その答えが気になるところですが、今日の勉強はここまで。
今日もお付き合いいただきありがとうございました。
See you tomorrow.