シンプルな単語の意外な意味やイディオムについて、色いろ調べて発見し皆さんと共有しているこのブログ。
今日は、FIFAワールドカップで強豪ブラジルに健闘した我らがJapan、その監督森保一氏の帰国後のインタビューをもとに勉強しましょう。読んでいく記事は The Asahi Shimbun・“After World Cup ouster, Moriyasu says Japan on track to be No. 1” です。

今大会、サポートメンバーとしてチームに帯同した吉田麻也さんと南野拓実のチームに及ぼした影響についての質問に対する森保監督の答えに、今日の勉強がありました。

They made a great contribution. Both have World Cup experience and impressive careers.
Maya joined training, demonstrating his own play while giving pointers to other players. Takumi couldn’t train with us, but he watched from the sidelines and offered appropriate advice. 

今日のターゲットは “pointer” です。
動詞 “point” に “er” が付いたのでしょうか?もしそうだとすると、動詞 “point” は「指さす、指し示す」だから、”pointer” は「指し示すモノ」、黒板やスクリーン上のものさす「指し棒」か何かでしょうか?
そう言えばパソコン画面上のマウスカーソルを「ポインター」って言うのを聞いたことあるような気がしてきました。
でもいずれにしても「”指し棒”をくれた」って言うのもよくわかりません。

では調べてまいりますので少々お待ちください。

“pointer” 「ちょっとしたコツ、軽いアドバイス」

“pointer” には「指し棒」の意味も確かにありましたが、「指し示すもの」から転じて、方向性を示すヒント・助言という意味がありました。

かしこまった“助言”ではなく、「軽いコツ・ちょっとしたアドバイス」といったニュアンスだそうです。

例文

Can you give me a few pointers on writing better emails?
「メールを上手に書くコツを少し教えてくれない?」

He gave me some useful pointers before the interview.
「彼は面接前に役立つアドバイスをいくつかくれた。」


ここで新たな”?”。
「コツ」で私が初めに思いつく英単語は “tip” なのですが、何か違いがあるのでしょうか?
更に深掘ってみます。

結論:ニュアンスの違い

  • tip → 実用的で即効性のある「コツ」「裏技」。カジュアルでフレンドリー。
  • pointer → 方向性を示す「指針」「ヒント」。少し丁寧で控えめ。抽象度が高い。

では例文にして比較してみましょう。

tip を使うと…

Can you give me some tips to improve my English speaking?
「英語のスピーキングを上達させるための具体的なコツを教えてくれない?」

  • すぐ使えるテクニック
  • 実践的でカジュアル
  • 「裏技」「ちょっとした技」といった雰囲気

pointer を使うと…

Can you give me some pointers to improve my English speaking?
「英語のスピーキングを上達させるための方向性・指針を教えてくれない?」

  • 具体的なテクニックよりも「どう進めるべきか」という方向性
  • 少し丁寧
  • 抽象度が高い

ではこれらのニュアンスを踏まえ次の例文を見てください。

tip が自然

Here are some tips for cleaning your keyboard.
「 キーボード掃除の(具体的な)コツを紹介します。」

これは具体的なコツを紹介する場面ですので、”tips” が自然で、”poiner”(キーボード掃除の方向性、指針)?は不自然になります。

pointer が自然

The report gives some useful pointers for future policy decisions.
「今後の政策判断に役立つ指針を示している。」

政策判断に「コツ」は不自然。少し軽すぎる感じがします。

日本語訳にだけ頼らず、それぞれの単語のニュアンスを理解すればそんなに区別は難しくないですね。

「方向を示すもの」から広がる抽象的な意味

更に “pointer” は「指し示すもの」なので、何かの兆候・手がかりを表すこともあります。

例文

His data gives us a pointer to what customers really want.
「彼のデータは、顧客が本当に求めているものへの手がかりを示している。」

Her reaction was a pointer that something was wrong.
「彼女の反応は、何かがおかしいという兆候だった。」

今回探していた意味ではありませんが、ついでに覚えておきたいと思います。


それでは、今日勉強したことをイメージして今日の文を訳していきたいと思います。

They made a great contribution. Both have World Cup experience and impressive careers.
Maya joined training, demonstrating his own play while giving pointers to other players.
「すごく貢献してくれた。二人にはワールドカップでの経験、素晴らしいキャリアがある。麻也は練習に、加わりプレーの中で選手たちに方向性・助言を与えてくれた。」


そんなこんなでワールドカップも残すはあとほんの数試合、楽しんで勉強していきたいものです。

今日もお付き合いいただきありがとうございました。
See you tomorrow.

投稿者

らくだ

身の回りにある無料の素材にチョット寄り道。 そこで出逢った「知ってる単語の知らない意味」をTOEICや英会話に生かそうと日々奮闘中! らくだ君の気付きのブログです。

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