
奈良県明日香 ― 皆さん、訪れたことございますか?
日本国家の成立期を示す歴史遺産が集中し、日本文明のゆりかごとして知られ、大陸文化(中国・朝鮮)との交流が色濃く残る場所。
「いつか行きたい行きたい」と思いながら月日だけが過ぎ、私が行く前についに今年世界遺産に登録されてしまいました。(混んじゃうじゃない)
ということで今日は奈良県明日香村で勉強します。
読んでいくのは、The Asahi Shimbun・“Asuka village seeks slow-paced tourism with new UNESCO status” です。
そして読み始めてすぐ今日の勉強がありました。
Its addition to the UNESCO World Heritage list with fellow ancient capital Fujiwara has local officials there pursuing a distinctive model of tourism
“fellow” で思いつくのは「奴、友」とか、あるいは “my fellow workers”で「同僚」とか。
そもそも “fellow” って人以外にも使うの?
どうやら今日のターゲットは決まったようです。
ではご一緒に “fellow” の旅へ。
1. 私の知っている “fellow” のイメージ
そもそも、私がこれまでで出会った fellow は、主に名詞でこんな使われ方でした。
- “He is a nice fellow.”(彼はいい奴/男だ)
- “Good morning, my fellows!”(おはよう、仲間たち/諸君!)
そう、基本的には「奴」「仲間」「同僚」といった、人間(特に親しい仲間)に対して使うフランクな単語という印象でした。
だからこそ、歴史的な都である「藤原京」という無生物(場所・都市)に対して “fellow” がくっついているのを見たとき、私の脳内でチョット、いやかなり違和感を覚えてしまいました。
「やあ藤原京」「よっ!藤原京」
こんな感じでイイんですか?……いやいや、そんなことはないと思うんですが...
2. ナント“fellow” に「形容詞」!
疑問を解決すべく辞書を開いてみると、そこには fellow が名詞ではなく「形容詞」として機能しているという決定的な事実が書かれていました。
fellow(形容詞):[同じ境遇の、同僚の、仲間の、共通の立場にある]
※名詞の前に置かれて、「同じ〜」「同類の〜」という意味を表す。
なんと! 名詞の前に置くことで、「同じ立場・条件を共有している〜」という形容詞になるのでした。
つまり、“fellow ancient capital Fujiwara” を正しく分解すると以下のようになります。
- ancient capital(古都)
- fellow ancient capital(同じく古都である〜 / 共に古都である〜)
- fellow ancient capital Fujiwara(同じく古都である藤原京)
人間に対して「仲間」と呼ぶだけでなく、都市、国、会社、あるいは概念に対しても、「同じカテゴリーや境遇を共有する存在」として“fellow + 名詞”の形で使えるのでした。
冒頭の文をもう一度綺麗に訳してみましょう。
「同じく古都である藤原京とともにユネスコ世界文化遺産へ追加されたことで、現地の関係者は独自の観光モデルを推し進めています。」
これだーーーー!!!
確かに“which is also an ancient capital” とも書けますが、“fellow + 名詞” と、たった1単語を名詞の前に置くことでぎゅっと凝縮!超スマート形の出来上がり。
また、“with another ancient capital Fujiwara” と言うよりも、fellow を使うことで「同じ歴史的背景を背負ったパートナー」「共通なモノを持つ同志」という、温かみのある連帯感のニュアンスが出てくる感じがします。
3. 日常でもビジネスでも使える! “fellow” の実践例文
この形容詞の fellow、知ってしまったからには使わない手はありませんね。
いくつか具体的な使い方を例文で見ていきましょう!
① まずはおさらい
“I discussed the new project with my fellow workers.”
(新しいプロジェクトについて、同僚たちと話し合った。)
※ “co-workers” と言うよりも、少し「一緒に頑張る仲間」という連帯感が強まります。
② ビジネス・業界・ライバル(組織編)
「同業他社・競合他社」
“Our company is working with fellow tech firms to develop AI safety standards.”
(我が社はAIの安全基準を策定するため、同じIT業界の企業仲間たちと協力している。)
※ライバル関係であっても、「業界の未来を創る同志」というニュアンスを出す時にぴったりです。
③ 国・都市・自然(抽象・場所編)
“Japan and its fellow Asian nations are strengthening economic ties.”
(日本と、同じアジアの国々は、経済的な結びつきを強めている。)
“My dog friendly-greeted his fellow golden retrievers at the park.”
(うちの犬は公園で、同じゴールデン・レトリバーの仲間たちにフレンドリーな挨拶をした。)
こうやって “fellow” の文をいろいろ見てくると、だんだん今日の使われ方にも違和感なくなってきました。
違和感なくなったところで、今日はここまで。
明日はこの続きを読んでいきます。
今日もお付き合いいただきありがとうございました。
My fellow English lerners! Never fail to come back tomorrow.