
「英語を勉強していると、『知っている単語なのに、そんな意味があるの!?』と驚くことってありますよね。
いつもなら、そんな単語を取り上げ勉強していますが、今日はチョット違います。
作りを見れば読み方は明らか、だけど意味がチンプンカンプンな単語をご紹介いたします。
その単語に出会ったのはThe Asahi Shimbun・“Researchers look into Antarctic waters with help from penguins” 。
可愛らしいペンギンの写真に引き寄せられ読み始めました。
そしてその問題の単語はいきなり登場します。
Researchers piggybacked on penguins to study the environment beneath the surface of the frigid waters of Antarctica, which is beyond the reach of direct human observation.
“piggyback” 「豚の背中」?っていったい何?
しかも動詞になってる!
調べがいがありますね。では少々お待ちを。
1. 基本の意味:まずは「おんぶ」から!
“piggyback” の最も基本的な意味は、名詞・副詞としての「おんぶ(して)」、または動詞としての「おんぶする」です。
子供を背中に乗せて歩く、あの微笑ましい光景ですね。
- Give me a piggyback ride!
「おんぶして!」 - He carried his daughter piggyback.
「彼は娘をおんぶして運んだ。」
なぜ「豚(pig)」なの?
絶対にこの疑問が頭に浮かびますよね。
「豚の背中に乗るから?」と考えがちですが、「別に豚の背中じゃなくてもいいじゃん」とも思えるし。
実はもともとは “pick-a-pack”(荷物を運ぶ)という言葉が、時代の流れとともに音が変化して “piggyback” になったという説が有力だそうです。(諸説あり)
豚はあまり関係なかったんですね(笑)。
まぁ音的には可愛いですけど
2. ビジネスやITで大活躍!「便乗する」「活用する」
ここで皆さんにぜひ覚えてほしいのが、この比喩的な使い方です。ビジネスシーンでは、ゼロから何かを作るのではなく、「既にある仕組みやアイデアに乗っかる」という意味で頻繁に使われます。
日本語には、「人に全て頼り、依存している」という意味の”おんぶにだっこ”と言う表現がありますが、それとは少し違うみたいですね。
A. 他人のアイデアや成果に「便乗する」
会議などで「〇〇さんの案に乗っかって、さらに提案したいのですが…」と言いたい時にぴったりです。
- I’d like to piggyback on Sarah’s idea.
「サラさんのアイデアに便乗して(付け加えて)、発言させてください。」 - The company piggybacked on the success of the movie.
「その企業は、映画のヒットに便乗した。」
B. 既存のインフラやシステムを「利用する」
IT業界や物流業界では、「既存のネットワークを借りて通信する」といった意味で使われます。
- Our app piggybacks on their existing database.
「我々のアプリは、彼らの既存のデータベースを利用して動いています。」
受動態で使われることも多く、「(何かに)付随して起こった」「利用された」というニュアンスを表現できます。
The new features were piggybacked onto the latest software update.
「新機能は、最新のソフトウェア・アップデートに付随する形で追加された。」
このように、メインのもの(アップデート)に、おまけや追加要素(新機能)を「おんぶ」させるイメージ!
3. 似た意味の言葉との違い(類語)
「便乗する」と聞くと、少しネガティブな印象を持つかもしれませんが、英語の “piggyback” は「効率的に既存のものを活用する」というポジティブ〜中立なニュアンスで使われることが多いです。
「~を利用する」という意味では”take advantage of ~” が思い浮かびます。
これももちろん中立的な意味で使われますが、状況によっては、「利用してやろう」という打算的なニュアンスが含まれることがあるそうです。
では”piggyback”のイメージが膨らんだところで、今日の文を訳していきます。
「人類が直接観察できない凍てつく南極の海、その海面下の環境を調査するために研究者はペンギンを利用した。」
“Piggyback” は、日常の可愛い「おんぶ」から、仕事でのスマートな「便乗・活用」までカバーできる、とても表現力豊かな単語だということがわかりました。
会議中に誰かの意見に賛成し、さらに自分のアイデアを付け加えたいと思ったら、勇気を持ってこう言ってみてましょう。
“Can I piggyback on that?”
「その話に関連して、ちょっといいですか?」
すらっと言えたら超カッコいいですね!
この記事はまだ始まったばかり、明日も英語の勉強の為この先のお話も利用したいと思います。
“I’d like to piggyback on this story.”
今日もお付き合いいただきありがとうございました。
See you tomorrow.