
「ロッキー」が公開されてから50年。その節目に名作の予感がする映画がやってきます。
そのタイトルは
「I PLAY ROCKY]
無名の役者シルベスター・スタローンは自らが主役”ロッキー”を演じるつもりで「ロッキー」の脚本を書き上げ制作会社に売り込みに行きます。
ストーリーの素晴らしさに話は即映画化に向かいますが、会社側は主役を別の有名俳優に演じてもらうつもりでいます。脚本の買い取り額を釣り上げスタローンに主役を諦めさせようとしますが...
ではご覧ください、「I PLAY ROCKY」
今日の勉強は2:01 あたりから始まる、”ロッキー”のセリフ、
“What’s the point?” です。
直訳したら「ポイント(点)は何ですか?」
でも字幕にはこう言っていました。
「何の意味がある」
どういう流れでこのような日本語になるのか?
それに、「意味は何?」と聞くだけなら What does it mean? でもいいのでは?
わざわざ What’s the point? を使ったのならその理由、またそれらの違いを今日は深掘っていきたいと思います。
まず判明したのは、このフレーズに使われている point の正体です。 わたしが「ポイント」と聞いて思い浮かべるのは、大体以下のどれか。
- スーパーのポイントカード(貯めると割引になるやつ)
- プレゼンの「ここがポイントです!」(重要点)
- ポイント&シューティング(位置指定)
しかし、英語の point にはもっと本質的な意味がありました。
それは、
point:「目的」「意義」「意味」。
つまり、What's the point? をそのまま直訳的に解釈すると、
「(私たちが今やっているこれの)目的/意義/意味は何ですか?」
なるほど! だから字幕のようになるわけだ。
さらに調べて分かったのは、 What’s the point? は単なる疑問ではなく、感情のこもったツッコミである ということ。
「その目的・意義・意味は何?」⇒「そんなものはない!」という反語的表現で、その反語の中に、
- 疑問
- 不満
- 疲れ
- 諦め
- 皮肉
- そして少しのユーモア
これらの感情が混ざり合った、“温度感のある表現”でした。 いくつかのシチュエーション別に、例文と共に整理してみよう。
- 例文1:
- A: We’ve been fixing this car for 5 hours, but the engine still won’t start. (もう5時間もこの車修理してるけど、エンジンがかからないよ。)
- B: Ugh… What’s the point? Let’s just call a tow truck. (はぁ……意味なくない? もうレッカー車呼ぼうよ。)
- 例文2:
- A: We need to fill out three different forms to apply for a parking permit. (駐車許可証を申請するのに、3種類の書類に記入しなきゃいけないんだ。)
- B: Wait, what’s the point of having three separate forms? Couldn’t they just make it one? (えっ、3つも分ける意味って何? 1つにまとめられないのかな?)
語尾に of + 動詞ing / 名詞 をつけると、「〜する意味・目的は何?」と具体的に理由を問いかけることができます。
- 例文3:
- A: If you don’t listen to me, we’re never going to solve this problem! (私の話を聞いてくれないなら、この問題は永遠に解決しないわ!)
- B: What’s the point of talking to you when you’ve already decided I’m wrong?! (僕が間違ってるってハナから決めつけてるのに、話す意味なんてあんのかよ?!)
- 例文4:
- What’s the point of buying a planner if I’m not going to use it? →(使わないなら、手帳買う意味ある?)
類語「There is no point」の登場
さらに更に調べを進めると、似たような仲間が出てきました。
There's no point in ~(〜しても意味がない)
例えば、雨が土砂降りの日にわざわざ洗車しようとしている友人がいたら、こう言って止めることができる。
- 例文5:
- There’s no point in washing your car today. It’s going to rain all weekend. (今日車洗っても意味ないって。週末ずっと雨らしいよ。)
・休日に特に観たくもないテレビをダラダラ観続けること。
・「何か面白いことないかな」とSNSを無限スクロールすること。
・ポテトチップスを食べ切った後に、袋の底に残ったクズを指で一生懸命集めて食べること。
What’s the point of doing all this?!
これらが鋭いナイフとなって自分に突き刺さり、何だかいやな気持になってきました。
さて、劇中のロッキーはこう言っていました。
“I put my heart and soul on the page. If I ‘m not willing to live up to what I wrote, then what’s the point?”
「このページ(脚本)に自分の心と魂を注ぎ込んだ。もし書いたように自分が生きようとしないのなら、それに何の意味がある?」
私の疑問と反語とは桁違いのカッコよさ。
これはもう見に行くしかありません。
公開は11月の予定です。
今日もお付き合いいただきありがとうございました。
See you tomorrow.