こんにちは!英語の勉強を続けていると、「単語自体はめちゃくちゃシンプルなのに、組み合わさると全然違う意味になるイディオム」に出会って、頭の上に「?」が浮かぶことってありませんか?

今回ご紹介するのも、まさにその一つ。

前回のブログ “「落とし穴が目撃した」ってどういうこと?” の続きで、The Mainichi・“Football: Japan kept on toes by 2022 Costa Rica loss, Tunisia manager swap” を読んでいきましょう。

強豪オランダ相手に貴重な勝ち点1を挙げた日本ですが、次戦に向け気に弛みは無いようです。
そしてそこに今日の気になる「?」がありました。

the players were also on high alert for Saturday’s encounter with a Tunisian side who sacked manager Sabri Lamouchi in the wake of their 5-1 mauling by Sweden. *maul(ボコボコにする、ひどく痛めつける)

どう見てもこの “wake” は名詞。
「目覚める」「起こす」といった動詞でしかお会いしてこなかった気がするこの単語、名詞になると一体どんな意味になるのでしょう?
今回はそこを深掘りします。

“wake”「船が通った後に水面にできる通った跡、航跡」

私たちがよく知っている「目が覚める」「起きる」の wake(動詞)とは別に、名詞の wake が存在しました。

大きな船が海をザザザ――ッと進んでいくとき、その後ろに白い泡や波の筋が長く残りますよね。あの「船の通った跡」が “wake” でした。

そう言われてみれば、スノーボードみたいなボードに乗って、湖や川でボートに引っ張ってもらい、ボートが作る波の上をいくスポーツを「ウェイクボード」と言うのを思い出しました。

深く考えずに聞いていましたが「ウェイクボード」の「ウェイク」って、 “wake” だったんですね。


そしてこの “wake” は “in the wake of ~” というイディオムでの使用が圧倒的に多いようです。

「船の通った跡(wake)の中に(in)いる」という文字通りの意味から想像してみてください。

大きな船が通り過ぎた後、その引き波のせいで後ろにいる小さなボートはグラグラと揺れたり、影響を受けたりしますよね。そこから派生して、次のような意味で使われるようになりました。

  • 〜の後に続いて
  • 〜の結果として
  • 〜の余波を受けて

つまり、「ある重大な出来事が起きて、その影響がまだ色濃く残っている最中に……」と言いたいときにぴったりの表現。ただの “after ~” よりも、「前の出来事のせいで、その後の状況が大きく左右されている」という因果関係や臨場感が強く含まれます。

この表現は、主に「ネガティブな大事件」「災害」「大きな変化」の後に使われることが多いのが特徴です。具体的なシチュエーション別に、ニュアンスを見ていきましょう。

1. 災害や事件の「余波を受けて」「〜の後に」

In the wake of the hurricane, many volatile areas were left without power.
「ハリケーンの直後、/余波を受けて、多くの不安定な地域で停電が続いた。」

The government implemented new security measures in the wake of the cyberattack.
「サイバー攻撃の結果を受けて、政府は新たなセキュリティ対策を導入した。」

単に「ハリケーンの後に(after the hurricane)」と言うよりも、「ハリケーンがもたらした被害や混乱がまだ続いている中で」というニュアンスがリアルに伝わります。

2. ビジネスでの「経済危機や大転換の後に」

In the wake of the economic crisis, many startups focused on cutting costs.
「経済危機の余波を受けて、多くのスタートアップがコスト削減に注力した。」

The company restructured its management in the wake of the scandal.
「不祥事の後を受けて、その企業は経営陣を刷新した。」

3. 日常生活での「(誰かの)後ろを追って」

少し比喩的に、人の行動の後を追うという意味で使われることもあります。

She walked out of the room, and he followed in her wake.
「彼女が部屋を出ていき、彼は彼女の後を追うように続いて出ていった。」

「after」や「because of」と何が違うの?

「〜の後に」なら after でいいし、「〜のせいで」なら because of や due to でいいじゃん!と思うあなた。ここで、それぞれの違いを簡単な表で比較してみましょう。

表現ニュアンスの違い
after単なる時間の前後関係。「Aの後にBが起きた」というだけ。
because of純粋な因果関係。「Aが原因でBになった」という理由の強調。
in the wake of「Aという大波が通り過ぎ、その影響や余波(引き波)が残る中でBが起きる」という、時間と影響の両方を含んだ表現。

いかがでしょう?
“in the wake of” の「ドラマチック感」感じて頂けたでしょうか?

それでは、今日の文を訳していきます。

「スウェーデンに5-1でボコボコにされた結果を受け監督が解任になったチュニジア戦に向け、選手たちは警戒していた。」

敗戦後のザワザワした波の跡のイメージが伝わってきます。


さて、ご存じのようにその警戒していたチュニジアには無事勝つことができ、いよいよ次は決勝トーナメント進出を掛けたスウェーデン戦です。
試合がある金曜日までにはこの記事を読み終えたいところですが...今日もお時間となりました。

お付き合いいただきありがとうございました。
See you tomorrow.

投稿者

らくだ

身の回りにある無料の素材にチョット寄り道。 そこで出逢った「知ってる単語の知らない意味」をTOEICや英会話に生かそうと日々奮闘中! らくだ君の気付きのブログです。

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