
お盆休み真っただ中、あちこち旅行されている人も多いのでは?
どの交通手段でも旅は楽しいモノですが、鉄道で旅行するのが子供の頃から多かったので、大人になった今でも車窓から過ぎていく景色を眺めるのが一番ウキウキします。もちろん目の前には散々悩んで買った駅弁と缶ビール。
ノスタルジックな駅弁の”箱”や”ふた”の写真に引き寄せられこの記事にやって来ましたが、The Asahi Shimbun:“Delicious spread of history packed into Maibara’s ‘ekiben’ artifacts” によると、滋賀県では駅弁が何だかえらいことになっているようです。
そして出だしの一文に今日の疑問がありました。
MAIBARA, Shiga Prefecture—Whether a travel necessity or treat, “ekiben” are getting their historical due in this city that has designated hundreds of items related to the boxed lunches on the rails as municipal cultural properties.
“historical due”?
“due” :場面ごとにさまざまな意味になりますよね。
まず思いつくのは”due to”「~のせいで、~理由で」ですかね。
それに、TOEICの勉強で「締め切り」という意味でお目にかかった気がします。
例えば”due date”「締め切り日」
しかし「歴史的締め切り」ではなんおこっちゃ?って感じですし...どうやらこれが今日のターゲットですね。
では深掘ってまいります。
due のコアイメージ: “本来そこに収まるべきもの”
まずは “due” のイメージから見直しました。
心の中に置いておきたいのは次のような感覚でした。
あるものが、当然そこへ向かっていく/そこに収まるべきだ・収まるはずという必然性
この「必然性」が、意味の広がりを生んでいきます。
イメージから広がる4つの主要な意味
1. 期限が来ている(支払うべき)
→ 家賃が「そくに収まるべき」状態にある
The rent is due. 「家賃の支払い期限になっている」
2. 到着予定
→ 列車が10:30には「そこに収まるべき」状態にある。
The train is due at 10:30.「列車は10:30に到着予定だ。」
3. 原因(due to ~)
→ 「当然~に(結び付けられて)収まるべき」状態にある(原因)
The outdoor concert was canceled due to rain.「野外コンサートは雨のため中止になりました。」
4. 正当な評価・当然受けるべき扱い
今日のターゲット文での使い方です。
→ 「その人が収まるべき」ところ・モノ⇒当然受けるべき評価
He finally got his due. 「彼は本来受けるべき評価を得た」
色んな訳し方ができますが、”due” のイメージが少しはつかめた感じがします。
では今日の使い方に近い例文を他にも見てみましょう。
① 文化・芸術・歴史:「長年の価値が正当に評価される」
冒頭の記事のように、歴史的な価値を認められる場面です。
- 例文 1:After decades of being ignored by art critics, her paintings are finally getting their due.(美術批評家から何十年も無視されてきた彼女の絵画が、ついに正当な評価を受け始めている。)
- 例文 2:Street art is finally receiving its historical due as a powerful social commentary.(ストリートアートは、強力な社会的メッセージとして、ようやくその歴史的にふさわしい評価を獲得しつつある。)
② 人物の評価・ビジネス:「裏方の貢献や努力が認められる」
地道に貢献してきた人物に対して「見直す」「正当に評価する」という場面です。
- 例文 3:To give him his due, he worked tirelessly behind the scenes to make the project a success.(彼を公正に評価するならば(彼の貢献を認めれば)、彼はプロジェクトを成功させるために裏で休むことなく働いていた。)
- 例文 4:The unsung heroes of the company are at last getting their proper due.(会社の縁の下の力持ちたちが、ついに相応の正しい評価を受けつつある。)
だいぶ慣れてきましたね。
その勢いで今日の文を訳していきます。
MAIBARA, Shiga Prefecture—Whether a travel necessity or treat, “ekiben” are getting their historical due in this city that has designated hundreds of items related to the boxed lunches on the rails as municipal cultural properties.
「滋賀県米原市――旅の必需品であれ楽しみであれ、この街では「駅弁」が歴史的評価を受けつつあり、鉄道で食べる弁当に関連する数百点の品が市の文化財に指定されている。」
駅弁の話を読んでいたらお腹が空いてきましたので、今日はこの辺で。
今日もお付き合いいただきありがとうございました。
Don’t forget to come back on Monday.