そのタイトルが私にとっては驚きでした。
The Asahi Shimbun・“Undergraduates enroll in cram schools to pass college courses” ”大学院生が学内コースに合格するため塾に入る”

大学院は学業が優秀な人だけが進めるところだと思っていたし、そもそもそうした人を対象とする”塾”があることもWでビックリ!でした。

そうした塾が盛況なのにはさまざま理由がある訳ですが、その一つには大学入試のシステムが変わっていきたことにあるようです。
ひと昔のように1~3月のいわゆる入学試験に合格して入学する人の割合が、全入学者の半数を切ったそうです。
今の主流は高校1年生から3年生途中までの学校成績を判断基準にして選抜する指定校推薦だそうです。

もっと詳しい原因も確かに気になるところですが(興味のある方は是非本文記事を参照ください)、それより私が気になったのは記事内に見つけたある表現です。

目にとまったのは “mind go blank“です。

出てきたのは、こちらの文でした。

The woman felt her mind go blank each time she encountered theories she had never heard of.

「encountered theories she had never heard of(聞いたこともない理論に出会う)」+「felt her mind go blank(自分の頭が空白になるのを感じた)」…。

直訳だと、「その女性は、聞いたこともない理論に出会うたびに、自分の頭が『空白になる』のを感じた」となります。

「『頭が空白になる』って、日本語でいう『頭が真っ白になる』と全く同じなのかな?」と、一瞬頭の上に”?”が。

こうした言い方は一般的なのか?そして正しくはどういう意味なのか?
今日はそこを深掘りします。

blank のイメージは「白」ではなく「空白」

日本語の「真っ白」は、白い紙のようなイメージを伴います。 しかし英語の blank は、色ではなく “何も書かれていない状態” を表します。

  • blank sheet(白紙の紙)
  • blank stare(無表情で何も考えていない視線)

予期せぬ質問をされたり、超難解な概念に衝突したりすると、頭の中のスクリーンの文字が一瞬でサーッと消えて「何も書かれていない真っ白い紙(blank)」の状態へ移行(go)してしまいます。

そう!予想通り、英語の 「mind go blank」(または my mind went blank)は、まさにこの「情報過多や緊張によって、脳内の検索システムが停止し、一時的に意識が真っ白・空っぽになる」 という現象をダイレクト表す表現でした。

日本語で言えば、「頭が真っ白になる」「思考がフリーズする」「頭が空っぽになる」「(緊張や困惑で)飛んでしまう」 などがぴったりの訳語ですね。

シチュエーション別!「mind go blank」の使い方と例文

調べていくうちに、「mind go blank」は難解な問題にぶち当たったときだけでなく、スピーチでの緊張、試験でのパニック、日常会話で言葉に詰まったときなど、幅広い場面で使われていることが分かりました。

具体的シチュエーション別に見出しを分けて使われ方を見ていきましょう!

① 緊張・スピーチ:「本番で頭が真っ白になる」

大勢の前で話すときや面接で、緊張のあまり準備していた内容が吹き飛んでしまう定番の場面です。

  • 例文 1:When I stepped onto the stage, my mind went completely blank.(ステージに上がった瞬間、頭が完全に真っ白になってしまった。)
  • 例文 2:During the job interview, a tricky question made his mind go blank for a few seconds.(就職面接の最中、意地悪な質問をされて彼は数秒間頭が真っ白(フリーズ)になった。)

② 理解不能・難解な情報:「難しすぎて思考停止する」

冒頭の英文のように、あまりにも未知の概念や複雑な数式・理論に直面して脳が処理を拒否する場面です。

  • 例文 3:Look at these complex financial charts makes my mind go blank.(これらの複雑な財務チャートを見ていると、頭が真っ白(思考停止)になってくる。)
  • 例文 4:She tried to read the legal contract, but her mind went blank after the first page.(彼女は契約書を読もうとしたが、最初の1ページ目を読んだ時点で頭がフリーズしてしまった。)

③ ど忘れ・記憶の欠落:「一瞬、言葉が出てこなくなる」

知っているはずの人の名前や単語が、ふと思い出せなくなって焦る場面です。

  • 例文 5:I saw my old classmate yesterday, but my mind went blank when I tried to remember his name.(昨日、昔の同級生に会ったのだが、名前を思いだそうとした瞬間に頭が真っ白になって(すっかり飛んで)しまった。)

いかがでしたか?
何だか日常生活の中でよく使えそうな表現ですね。

では今日の文を訳していきます。

The woman felt her mind go blank each time she encountered theories she had never heard of.
「その女性は、聞いたこともない理論に出くわすたびに、頭が真っ白になるのを感じた。」

上にある例文を何度も口にして、日本語につられて、”My head became white.” とか言っちゃわないように気を付けたいと思います。

今日もお付き合いいただきありがとうございました。
See you tomorrow.


投稿者

らくだ

身の回りにある無料の素材にチョット寄り道。 そこで出逢った「知ってる単語の知らない意味」をTOEICや英会話に生かそうと日々奮闘中! らくだ君の気付きのブログです。

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