
「普段何気なく使っている英語の単語も、語順が入れ替わるだけでまったく違うニュアンスになったり、深い意味を持ったりする」
英語の語順のことは分かったつもりでいましたが、そんなことがあるんだということを今日知ることができました。
皆さんこんにちは、今日お届けする話題は “a special somthong” です。
なんか違和感ありませんか?
この表現を見つけたのは 前回のブログ “turn off:カーナビに言われてもスイッチを切らないで!” の続きで読んでいた、The Japan News・“Unique Trees Grow in Forest in Japan’s Yamagata Pref., Giant Cedars Stand Twisted and Gnarled but Unbowed” の中でした。
大雨によってアクセス道路が寸断され、入ることができなかった山形県の”幻想の森”。
道路の復旧を経て2年ぶりに足を踏み入れることができる様になりました。
さまざま個性的な形をした、樹齢1000年を超える杉が訪れる者を出迎えてくれる森。
その森の魅力を語る「最上峡案内人協会」のタカハシさんの言葉に、今日の発見がありました。
“There’s a special something in this place,”
英語では通常、形容詞は名詞の前に置き、
- a beautiful flower(美しい花)
- a special gift(特別な贈り物)
でも、「-thing, -one, -body」で終わる単語(something, someone, anybodyなど)を修飾する場合、形容詞は必ず後ろに置く。
- something new(何か新しいこと)
- something hot(何か温かいもの)
このように教えられた記憶がありますし、またそうした英語を見たり聞いたりしてきました。
これに従うと、「何か特別なもの」と言いたい時は something special になるのが自然では?
記事の誤り?それとも special something という表現が存在するのでしょうか?
今日はその辺りを深掘りします。
special something「不思議な魅力、特別な何か」
結論からいうと “special something” は存在しました。
しかも”違い”も。
順を追って確認していきましょう。
まずは、お馴染みの something special から。
意味:
- 何か特別なもの / 特段のこと
こちらは文法通り、「数あるものの中から、特に普通とは違う、特別なもの」を指します。日常会話からビジネスまで、幅広く使われる定番フレーズ。
ニュアンス:
「具体的な中身は決まっていないけれど、とにかくスペシャルなもの」というニュアンスです。
例文でイメージを掴もう:
- I want to do something special for her birthday.(彼女の誕生日に、何か特別なことをしてあげたいな。)
- Are you cooking something special tonight? It smells amazing!(今夜は何か特別な料理を作ってるの? すごくいい匂いがする!)
- We need something special to win this contract.(この契約を勝ち取るためには、何か特別なモノが必要だ。)
このように、「普段とは違う、ちょっと贅沢なことや特別なアイテム」を指すときは、”something special” になります。
「special something」の意味と使い方
では、語順が逆になった special something はどういう意味になるのでしょうか。
意味:
- (言葉ではうまく説明できないけれど、人を惹きつける)不思議な魅力、特別な何か
そう、実はこれ、「言語化できない魅力や才能、オーラ」を指すイディオム的な表現でした。
ニュアンス:
単に「普段とは違う」というのではなく、その人・モノが放っている、理由のわからない魅力の正体、それこそが special something です。
例文でイメージを掴もう:
- She has a special something that makes everyone love her.(彼女には、誰もが彼女を好きになってしまう「不思議な魅力」がある。)
- I can’t explain it, but this place has a special something.(うまく説明できないんだけど、この場所には何か特別な雰囲気があるよね。)
「that special something」や「a special something」のように、前に a や that がつくことが多いのも特徴です。
*somethingが完全に名詞(魅力・雰囲気)として扱われている証拠。
置き換えると意味が変わる例
ダメ押しにもう1セットの例文で比較します。
① Kyle’s got something special for the party.
「カイルはパーティーに向けいつもとは違うモノを用意している。」
② Kyle’s got a special something.
「カイルには特別な雰囲気がある。」
①にも②にも “something” から来る「曖昧さ」があるのですが、
① “something special” は「未確定」の曖昧さを表し、
- まだ具体的に決まっていない
- これから明らかになる可能性がある曖昧さ
② “a special something” は「言語化できない」曖昧さを表しています。
- すでに存在しているが、でも言葉にできない
- 雰囲気・魅力・空気感などの抽象的な特別さ
では、今日の文を訳です。
“There’s a special something in this place,”
「この場所には言葉に出来ない魅力がある。」
言葉に出来ないのだから、感じるには行くしかないですね。
いつか行ってみたいものです!
それにしても、今日の表現は普段あまり見ないので忘れちゃいそうですね。積極的に身の回りの「何となく魅力的なモノ」を見つけては声に出すようにしないと。
“There’s a special something in this blog.” ですって?
「いや~それほどでも」(笑)
今日もお付き合いいただきありがとうございました。
See you tomorrow.