
「飛鳥・藤原の宮都」が世界遺産に登録された記事を昨日から読み始めました。The Asahi SHimbun・“Asuka village seeks slow-paced tourism with new UNESCO status”
今日はその続きを進めます。
この世界遺産「飛鳥・藤原の宮都」の構成資産の多くは京都府との県境に位置する奈良県明日香村にあります。村を走る道路は狭く、徐々のに増えてはいますが宿泊施設も限れています。登録による観光客増が見込まれるなか、村は新たなツーリズムのモデルを模索しているらしいのですが...そこに今日の勉強がありました。
With limited parking and narrow lanes, however, the village is seeking a form of tourism that doesn’t approach its landmarks like a checklist to blaze through.
blaze(ブレイズ)……。それは「炎」「メラメラと燃える火災」「激しい怒り」。
「えっ、観光名所のチェックリストを……炎上させて突き抜ける……?」
狭い路地に大型観光バスが押し寄せ、観光客たちがチェックリスト用紙に火をつけ、松明(たいまつ)のように掲げながら、村の歴史的建造物を火の海にして猛スピードで駆け抜けていく『マッドマックス』もびっくりの世紀末的な光景が目に浮かびますが、常識的に考えてこれはナシ。
どうやら今日のお題は決まったようです。
ではご一緒に “blaze through” の探求の旅へ出かけましょう!
■ blaze through の主な意味
- ~を素早く終わらせる、一気にやり遂げる(仕事やタスクなど)
- (本や試験、ゲームなどを)猛スピードで片付ける、サクサク進める
- (場所を)飛ぶような速さで駆け抜ける、爆走する
炎がバチバチと勢いよく燃え広がる様子から転じて、「凄まじい勢いとスピードで突き進む」 というニュアンスが生まれたようですが、なんともダイナミックというか過激な表現です。
つまり、“a checklist to blaze through” とは、「火をつけて吹き飛ばす」という意味ではなく、「猛スピードで片付けるためのチェックリスト」「次から次へとスタンプラリーのように一瞬で消化していく作業」 という意味でした。
「through(~を通り抜けて)」がくっついていることで、「最初から最後まで一気に駆け抜ける・スピード消化する」というニュアンスがより強調されていたわけですね。
日常使いの「blaze through」
せっかくなので、日常会話やSNSなどでも使えそうな実用的な例文をいくつかみてみましょう。
“She blazed through her homework so she could play video games.”(彼女はゲームをするために、宿題を爆速で片付けた。)
“He blazed through the test in just 15 minutes.”(彼はたった15分で試験をサクサク解いて終わらせた。)
“We blazed through three seasons of the show in one weekend.”(私たちは週末だけで、そのドラマのシーズン3までを一気に全話消化した。)
I blazed through my emails this morning.( 今朝メールを一気に処理した。)
He blazed through the snacks before the movie even started. (映画が始まる前に、彼はお菓子を爆速で食べ尽くした。)
どうでしょうか。「時間をかけずに、驚異的なスピードで一気に終わらせる・駆け抜ける」というイメージがつかめたでしょうか?
「一気に」とか「サクッと」とか「爆速で」とか、日常でも使える場面は多そうですね。
ではここで、正しい意味と例文のイメージを脳内にセットして、もう一度冒頭の英文を読み直してみます。
With limited parking and narrow lanes, however, the village is seeking a form of tourism that doesn’t approach its landmarks like a checklist to blaze through.
「駐車場も少なく道も狭いため、この村では、観光名所をただ『高速で消化すべきチェックリスト』のように扱うのではない、新しい観光の形を探しているのだ。」
……なんということでしょう。殺伐とした世紀末の世界とは大違い、劇的なビフォーアフターです。
そう言えば今日中に終わらせなければいけない仕事が残っていました。
“I’ll blaze through the rest of the task.”
今日もお付き合いいただきありがとうございました。
See you tomorrow.