
いよいよ4年に1度のお祭り、FIFA World Cup が始まりました。皆さんフォローしてますか?
朝方の時間が多く、リアルタイムで見れていませんが何とか日本戦だけでもと思って言います。
と言う訳で、今日は World Cup に関する記事を読んでいきます。
いつもの様に、シンプルな単語の意外な使い方に注目。お邪魔するのは、The Japan News・“FIFA World Cup: Strongest Samurai Blue Team Ever Ready to Take on the World” です。
ご存じの方も多いと思いますが、今回のワールドカップは出場国が前回までの32から48か国に増え、それに伴い試合数も増えました。
カナダ、アメリカ、メキシコの共同開催ということもあり、移動距離も半端ないことになっています。
そうした状況ですので、いつにもまして総合力が試される大会になるだろうと解説がありました。
それにつづいて、今大会の注目選手が紹介され...
そこに今日の勉強がありました。
This year’s World Cup will feature a star-studded lineup again: Lionel Messi of 2022 winner Argentina and Kylian Mbappe of runner-up France,
“runner-up” 「上に走る人?」「駆け上がる人?」
どちらもお馴染みの単語なのに全く想像がつかない単語です。
色々考えても分からないモノは分からないので、諦めて調べに行きたいと思います、少々お待ちを。
“runner-up” 「2位の人、チーム」「準優勝者」
この言葉のルーツは、19世紀のイギリスで行われていた「ドッグレース(猟犬の競争)」にあるそうですが、とにかく1位の犬を「走って追いかける」あたりからこの言い方は生まれました。
でもなぜ “up”?と思いませんか?
その理由には 当たり前ですが、”up” の持つイメージが関係していました。
イメージ①:ターゲットにどんどん近づく “up”
英語の up には、位置が「上にあがる」だけでなく、「対象に向かって近づいていく」という雰囲気があります。
例えば、日常会話でも次のような表現を思い出してください。
- Walk up to someone(誰かに近づいて歩み寄る)
- Come up to me(私の方に近づいて来る)
2位の犬はただ後ろをのんびり走っていたわけではありません。1位の犬やウサギのすぐ後ろにピタリとつけ、「今にも追い抜きそうな勢いでぐんぐん距離を縮めていた(run upしていた)」のです。そのため “runner-up” には「惜しくも2位だった人・チーム」といった雰囲気があるそうです。
つまり、ここでの up は「上」ではなく、「1位の背中に肉薄するほどの距離の近さ」を表しています。
イメージ②:限界まで力を出し切る、完了・徹底の “up”
もうひとつ、英語の up には「終わりまで」「徹底的に」「限界まで」という、動作を完全にやり遂げるニュアンスがあります。
これも次のような使い方で聞いたことありませんか?
- Eat up(残さずきれいに食べ切る)
- Use up(最後まで使い果たす)
- Time is up. (時間切れです。)
“up” により「体力の限界までスピードを上げて激しく追い上げる」感が更に加わりました。
いかがでしょうか?
“runner-up” はただの2位ではなく「トップのすぐ後ろをぴたりと追い、全力を尽くし1位を脅かした存在、猛追した2位」という意味であり、2位の人を称える名誉ある言葉なのです。
ここでチョットした注意点を一つ
時には1st runner-up、2nd runner-up という表現を目に、耳にすることがあるかもしれません。
それぞれ「2位」「3位」の意味ですのでお間違え無いように。
ではどのように使われているのでしょうか。いくつかのパターンを見ていきましょう。
“Japan finished as the runner-up in the tournament after a thrilling final match.”
「日本は白熱した決勝戦の末、その大会を準優勝で終えた。」
“She was the runner-up in the speech contest, but her performance was outstanding.”
「彼女はスピーチコンテストで2位だったが、そのパフォーマンスは素晴らしかった。」
“We decided to go with Option A. Option B was a close runner-up.”
「プランAで行くことに決めました。プランBも甲乙つけがたい僅差の2番手でした。」
“runner-up” の使い方にも慣れてきたところで、今日の文を訳していきます。
「今年のワールドカップもスターが目白押し、2022年の優勝国アルゼンチンのメッシに、準優勝国フランスのエムバぺだ。」
もうこれで 新聞で “runner-up” を見ても怖くないです。
でも、日本には “runner-up” ではなく “champion” になってほしいですね。
今日もお付き合いいただきありがとうございました。
See you tomorrow.