
どの観光地にも”オフシーズン”はあると思いますが、そのオフシーズンがもし”オンシーズン”になったら?
そんなウソみたいにおいしい話が日本の北海道にありました。
今日は、The Asahi Shimbun・“Off-season in Hokkaido offers a ‘sea of clouds’ at ski resort” を読んで勉強していきましょう。
舞台は北海道トマム、言わずと知れた日本屈指のスキーリゾート。
このスキー場がオフシーズンに何をしているのか?読み始めた途端に”?”にぶつかりました。
What began as a trial project created by maintenance staff 21 years ago to let nature’s glory speak for itself remains a tourism lodestar for a ski resort here during the off-season months.
“speak for itself” 「それ自体のために話す」?
イディオム臭がプンプンしますね。
今日のターゲットはこれで決まり!
では調べてまいります。
さっそく”speak for oneself” を調べていくと色いろ例文が見つかりました。
- Let him speak for himself. → 彼自身に言わせなさい。
- I can speak for myself. → 私は自分で言えるから。
- She always speaks for herself. → 彼女はいつも自分の意見をはっきり言う。
- Don’t speak for me. I can speak for myself. → 私の代弁はしないで。自分で言えるから。
- He doesn’t need anyone to speak for him. → 彼は誰かに代弁してもらう必要はない。
- Speak for yourself! I actually enjoyed the movie. → 自分のことだけ言ってよ!私はその映画、楽しんだんだから。
なるほど、
speak for oneself:「自分のことは自分で言う」「自分の言葉で語る」
という感じの意味なんですね。
では、物言わぬ”モノ”が主語の場合の、“speak for itself” はどんな風に訳せばいいのでしょう?
確かに先ほどの訳をそのまま使うと変ですが、調べてみると「自分のことは自分で言う」というニュアンスは変わらずそこにありました。
以下擬人化した例をご覧ください。
The results speak for themselves. (結果がすべてを物語っている)
Her smile spoke for itself. (彼女の笑顔がすべてを物語っていた)
I don’t need to say anything; the picture speaks for itself.(私が何も言う必要はありません。写真を見れば一目瞭然です。)
“The quality of this coffee speaks for itself.” (このコーヒーの品質の高さは、言わずもがなだ。)
複数の場合だってあります。
The numbers speak for themselves.(数字がすべてを物語っている。)
ここまでは「語る」だけの中身があるときに使うポジティブな表現でしたが、 speak for itself の守備範囲はもう少し幅広いです。
The messy desk speaks for itself. (散らかった机が語っている )
His silence spoke for itself. (彼の沈黙がすべてを物語っていた)
つまり、 良い悪いに関係なく、その状態が強いメッセージ性を持っている というのがポイント。
“speak for itself” に共通に流れるニュアンスは、
“存在そのものが、言葉を使わずに強いメッセージを放っている”
言葉を使わなくても、「その存在が十分に説明になっている」「存在そのものが雄弁」という状態でした。
これでだいぶ “speak for oneself/itself” のイメージがつかめてまいりました。
では、今日の文を訳していきましょう!
What began as a trial project created by maintenance staff 21 years ago to let nature’s glory speak for itself remains a tourism lodestar for a ski resort here during the off-season months.
「21年前に、自然の美しさをそのまま感じてもらおう(自然の美しさを「説明不要で伝わるようにする」)と整備スタッフが試験的に始めたプロジェクトは、今でもこのスキー場のオフシーズンにおける観光の道しるべとなっている。」
記事ある「雲海」と「朝焼けの雲」の写真はまさに、
The pictures speak for themselves!
「スキー場に行くなら雪のない時期に!」ですね。
今日もお付き合いいただきありがとうございました。
Don’t forget to come back on Monday.