今週ずっと The Asahi Shimbun・“Retiree immersed in new life as professional plastic modeler” を読んできましたが、今日で最後になります。

依頼を受けプラモデルを製作・完成させる、いわゆる”プラモデル組み立て業”をしているオザワさん。これまでは彼の人生を振り返ってきましたが、いよいよ彼のプラモデル作りの説明が始まりました。
そしてそこにこの記事最後の勉強がありました。

His uncle ran a model shop and was so skilled in model making that he won the western Japan championships.
「彼の叔父は模型店を営んでおり、模型作りの腕前が非常に高く、西日本大会で優勝するほどだった。」

While the young Ozawa did manage to complete his own models, they were covered awkwardly in glue and would break when he played with them.
「若い頃の小沢はなんとか自分の模型を完成させてはいたものの、接着剤がべたついて不格好で、遊ぶとすぐ壊れてしまった。」

He was still at it in his 20s, but found it difficult to finish models that could live up to his high expectations. 

“was still at it” 「それに(at)いる(was)」? あまりにもシンプルでスカスカな英語。
何となく流れで分かるような気がしますが、ハッキリした意味がつかめません。

ということで今日は “be at it” を深ぼっていきます。

be at it:(仕事や作業などに)取り組んでいる(悪さ・いたずら・余計なことを)やらかしている

つまり「be at it」は、何か特定の行為を「継続してやっておる」状態を表すらしいです。

どのあたりからこんな意味合いが生まれるかと言うと、それは “at” の持つイメージでした。

そのイメージは「点(スポット)にぴったりくっついている・集中している」。

英語の at は「ある1点」を指すのが根本的なイメージですが、これが「行為や活動」に使われると、「その作業(it)というスポットの最中にいる・へばりついている」という状態を意味するようになります。

具体的な例で見てみると、

  • at the desk(机に向かっている=勉強や仕事中)
  • at work(仕事場という点にいる=仕事中)

it が具体的な作業や活動を指し、at が「今まさにその真っ只中に足をつけて没頭している」という状態を作り出しています。

まさに今、猫のマックスがソファーのクッションをボリボリやってます。

Look at Him. He is at it again. (見てごらんよ。あいつ、またやってるよ……)

日本語で言えば「相変わらず精が出ますねぇ(苦笑)」といったところでしょうか?
しかし、この「精が出ますねぇ」という言葉、使う場面、言い方、表情には注意が必要のようです。

They’ve been at it all night. I couldn’t sleep at all! (あの二人、一晩中『お熱いこと』をやってたんだよ。全然寝られなかったわ!)

おい!!急にアダルトになるな!!

なるほど、「it」という代名詞があまりにも万能すぎるがゆえに、文脈によっては「ベッド上での行為」までをも指してしまうのでした。


調べていると “be at it” の派生形をいくつか見つけられました。

1. keep at it(粘り強く続ける)

「be」を「keep」に変えると、一転してポジティブな応援ソングのようなニュアンスになります。

  • Programming is tough at first, but if you keep at it, you’ll get the hang of it. (プログラミングは最初難しいけど、根気強く続けていればコツを掴めるよ。)

ここでの「it」は「困難な課題」であり、それに「へばりつき(at)」続けるイメージ。

2. hard at it(猛烈に作業中)

「hard」を挟み込むと、「脇目も振らず猛烈にやってます!」という多忙アピールになる。

  • Sorry I couldn’t answer your call; I was hard at it all afternoon preparing the slides. (電話に出られなくてごめん!午後はスライドの準備でめちゃくちゃ忙しかったんだ。)

「仕事やってる感」をアピールしたい時に最適。デスクでキーボードを爆速でッターン!と叩きながら「I’m hard at it!」と言えば、きっと評価も爆上がり?あるいはウザがられること間違いなし!

3. go at it(激しくやり合う / 猛烈に取り組む)

動詞を「go」にすると、運動量が跳ね上がり、喧嘩や議論で「激しくやり合う」時にも使われるし、ご飯を勢いよくガツガツ食べる時にもどうぞ。

  • The two politicians were really going at it during the debate. (その2人の政治家は、討論会で激しくやり合っていた。)
  • They went at it like crazy as soon as the pizza arrived. (ピザが届いた瞬間、彼らは猛烈な勢いで貪り食った。)

それでは、”at it” の感じが分かったところで今日の文を訳していきます。

He was still at it in his 20s, but found it difficult to finish models that could live up to his high expectations.

「20代になっても模型作りを続けていたが、自分の高い理想に見合う作品を仕上げるのは難しいと感じていた。」

皆さんは一心不乱にとり組めるモノは何かありますか?

老後にそうしたモノを持てているオザワさんは幸せですね。

今日もお付き合いいただきありがとうございました。
See you tomorrow.

投稿者

らくだ

身の回りにある無料の素材にチョット寄り道。 そこで出逢った「知ってる単語の知らない意味」をTOEICや英会話に生かそうと日々奮闘中! らくだ君の気付きのブログです。

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