
英語を勉強していると、ある表現が「書き手が個人的に作り出したものなのか?」、それとも「そうした場面で一般的に使われる表現なのか?」分からないことがあります。
書き手の創造物なら単にその表現を楽しんで読んだり聞いたりすればいいだけですが、もし慣用的に使われるモノなら次に出会うときのために覚えておきたいところです。いや、なんだったら使いこなせるようにしておきたいですよね。
このブログでは、私が勉強していて気なった表現や単語を深掘りし、あーだこーだ書いています。
今日も新たな発見を探して頑張ります!
今日お邪魔するのは、前回 “toss around:「トス」のイメージがやっぱり大事” の回で読み始めた記事、The Japan News・“Chinese Local Govts Toss Around Cash to Attract AI Firms, Competition Increasing to Spur Technological Growth” です。
「では張り切って読んでいきましょう!」と、始めたはいいものの、今日の疑問は開始一文目にありました。
Local governments in China are locked in an increasingly intense competition to woo artificial intelligence companies and encourage them to set up operations there.
英語の “lock”(鍵をかける) という単語で思い浮かべるのは、「物理的なカギ」や「スマートフォンの画面ロック」。
The cash is locked in the safe.
「その現金は金庫にカギをかけて金庫に保管してある。」
こうした使い方は十分想定内ですが、今回のような場面(competition との組み合わせ)でもよく使われる表現なのでしょうか?
今日はそこら辺を深掘りしたいと思います。少々お待ちを。
“be locked in” の意外な意味とは?
やっぱり、比喩的な表現として使われやすい場合はありました。
それは次のようなシチュエーションです。
- 争いや交渉
- 簡単には抜け出せない状況
- 価格や契約
基本的には、ロックされて「お互いにがっちりと組み合ってしまい、身動きが取れない」「一度入ったら、簡単には後戻りできない」 というニュアンス。
それでは、それぞれ詳しく見ていきます。
①(争いや交渉などに)巻き込まれている、没頭している
battle(戦い), dispute(紛争), conflict(衝突), rivalry(ライバル関係) などの単語と一緒に使われます。
例文
The two companies are locked in a fierce battle.
「その2社は、激しいシェア争いに火花を散らしている(抜け出せない泥沼の戦いをしている)。」
The technology giants are locked in a patent dispute.
「そのIT巨頭たちは、特許紛争で泥沼の戦いを繰り広げている。」
②(簡単には抜け出せない状況に)固執している、縛られている
お互いの条件が妥協できず、話し合いが長引いている状態を表します。negotiations(交渉), debate(討論), talks(会談) などが後ろにきます。
例文
They have been locked in negotiations for weeks.
「彼らは何週間も、膠着した(一歩も引けない)交渉を続けている。」
Management and the labor union are locked in talks over salary increases.
「経営陣と労働組合は、賃上げを巡って緊迫した交渉を続けている。」
③(価格や契約が)固定されて変更できない
例文
You are locked in at this price for the next two years.
「お客様の料金は、今後2年間はこの価格で固定されます(変動しません)。」
どうでしょうか?単に「戦っている(fighting)」や「交渉している(negotiating)」と言うよりも、「お互いに譲らず、引くに引けない緊迫した状態」 、また「(価格や金利、契約内容が)がっちり固定されて、もう変更できない」感が直に伝わってきませんか?
日常会話でも使える!身近な「抜け出せない」の表現
ここまでは少し硬いビジネスやニュースの例を中心にご紹介してきましたが、実は “be locked in” には、私たちが日常使いできる場面がありました。
例えば、
“I’m locked in a routine and I need a change.”
「毎日同じことの繰り返し(ルーティン)から抜け出せなくなっていて、変化が必要だ。」
“Don’t get locked into old ways of thinking.”
「古い考え方に囚われて(縛られて)はいけないよ。」
このように、「自分の習慣」や「固定観念」という目に見えない檻の中に閉じ込められている状態を表現するときにも、”lock” という単語はしっくりきます。
他にも「外部の雑音を完全にシャットアウトし、目の前のことだけに極限まで集中している状態」 。日本語でいうと、「ゾーンに入っている、超集中している、完全にスイッチが入っている」場面でも使われます。
“Look at his eyes. He is completely locked in.”
「彼の目を見てみろよ。完全にゾーンに入ってる(集中しきっている)ぞ。」
“I was so locked in during the game that I didn’t hear the crowd at all.”
「試合中は没頭しすぎていて、観客の声がまったく聞こえなかった。」
“I need to get locked in and finish this report by tonight.”
「今夜までにこのレポートを終わらせるために、ガチ集中モードに入らないと。」
“Lock in!”
「集中しろ!、気合入れろ!」
“locked in”のイメージが固まって来ました。
ではそのイメージを持って今日の文を訳していきます。
「ますます激しくなるAI関連企業の誘致合戦から中国の地方政府は抜け出せなくなっている。」
まだまだ記事は読みだしたばかり
“I need to be looked in and keep reeding it.”
気合い入れて読み進めないと!
でも今日はここまで、続きはまた明日。
今日もお付き合いいただきありがとうございました。
See you tomorrow.