
英語を学んでいると、単語そのものは簡単なのに、組み合わさると意外な意味になる表現に出会うことがあります。そんな単語を見つけてはせっせとしたためているのがこのブログです。暇つぶしにでもチョット寄っていってください。
昨日のブログ “dispatch:「発送」からは”発想”できない意味” に引き続き、今日もThe Japan News・“Japan Ties with Sweden to Secure 2nd in Group F, Battle with Brazil in Round of 32” を読んでいきます。
記事では試合の模様が大まかに述べられています。
堂安選手のディフェンス陣を切り裂くパスに前田選手のコントロールされたシュート!見事な連携で均衡を破り先制した日本でしたが、これまた驚くほど華麗なシュートで追いつかれた後はスウェーデンに押し込まれま続けます。この再三のピンチを救ったのがGKの鈴木選手でした。
そして、試合後の彼のインタビューに今日の勉強がありました。
“We managed to secure one point by keeping [Sweden’s] goals to a minimum, even though they had the upper hand,” Suzuki said after the match.
“have the upper hand” 「上の方の手を持つ」。日本語に「上手だ」という表現がありますがそれと同じなのでしょうか?それとも...
では調べに行ってきます。
“have the upper hand”「優位に立つ、優勢である、主導権を握っている」
「なぜ上の手が?」と疑問に思いますが、答えはあの四文字、そう!「諸説あり」
その中の一つをご紹介すると、この表現は、腕相撲”arm wrestling” に由来するそうです。
腕相撲では、相手の手を押し倒すために「上から押さえつける」姿勢が有利。“upper hand(上の手)” = 有利な位置 というイメージがそのまま比喩表現になったわけです。
とは言っても「諸説あり」ですのでその辺は雰囲気で覚えましょうか。
“lower hannd” と言うより “upper hand” の方が何となくですけど「優位な感じ」しますもんね。
例文で理解する have the upper hand
では “have the upper hand” が使われる様々な文を見ていきましょう。
① 交渉で優位に立つ
We finally have the upper hand in the nagotiation.
「ついに交渉でこちらが優位に立った。」
We need to find their weakness if we want to get the upper hand.”
「我々が主導権を握るためには、彼らの弱点を見つける必要がある。」
② 競争で有利な状況
Our team has the upper hand after the first half.
「前半を終えて、私たちのチームが優勢だ。」
The company gained the upper hand over its competitors by developing new technology.
「その会社は新しい技術を開発することで、競合他社より優位に立った。」
*”have” の代わりに「優位に立つ(状態になる)」という変化を表す “get the upper hand” や “gain the upper hand” もよく使われるようです。
③ 人間関係で主導権を握る
She has the upper hand in their relationship.
「彼女がその関係の主導権を握っている。」
④ 状況をコントロールしている
Don’t let your emotions gain the upper hand. Stay calm.”
「感情に**振り回される(感情が優位に立つ)**な。冷静になるんだ。」
どれも「優位」「主導権」「支配的な立場」という共通イメージで理解できます。
「彼の方が上手(うわて)だった。」という日本語の表現がありますが、それとはチョット違うようです。日本語で「上手(うわて)」といったら「うまい、上手(じょうず)、優れている」ってことですもんね。
それでは “have the upper hand” のイメージ・意味がつかめたところで今日の文を訳していきます。
“We managed to secure one point by keeping [Sweden’s] goals to a minimum, even though they had the upper hand,” Suzuki said after the match.
「スウェーデンの方が優勢だったが、相手の得点を最小に抑えることでなんとか勝ち点1を手に出来た。」と試合後鈴木が語った。
一語一語はシンプルな単語ですが、自然と口をついて出てくるように使えるか?となると「あやしい」ところです。使って使って慣れていくしかないですね、幸いワールドカップはまだまだ続きます。ゲームを見ながら「優勢」なチームを見つけては声に出して言っていきたいと思います。
今日もお付き合いいただきありがとうございました。
See you tomorow.