身の周りで見かけたり、無料で利用できる無数にある英語を教材に、シンプルな単語やイディオムについての気付きのブログ。
今回も前回 “byname:あなたは”byname”持ってます?” に引き続き、The Asahi Shimbun・“Western Tokyo’s Kichijoji-area has been popular from olden times” を読んでいきます。

ふんだんに水が湧いていた東京都吉祥寺付近は、古代から人気の定住地でした。
江戸時代になると、その役割は定住地から大都市・江戸への貴重な水源地変わっていきます。
たびたび鷹狩に訪れるなど歴代の将軍にも親しまれる地になりました。
そしてそこに今日の勉強がありました。

Tradition has it that Iemitsu named this area Inokashira, which means the “best of all wells.”

“Tradition has it”「伝統は持っている」?なかなか変わった言い方ですね。
こういった言い方するの?今日のターゲットに決定!
さっそく調べてまいります。
少々お待ちを。

Tradition has it that:「伝統によれば~とされている。言い伝えでは~ということになっている」

一見すると「伝統がそれを持っている…?」と首をかしげたくなるような構成ですが、実はこれ、歴史や文化、あるいはちょっとした豆知識を語る際にこれ以上なく便利な「魔法の枕詞」でした。

でも、このフレーズを直訳しようとすると少し混乱しますよね。実はここでの”it”は”that”以下を指す代名詞で、 “has it that ~” は「(情報や説を)保持している」「(~と)言っている」という意味で使われています。


なぜ「It is said that」では物足りないのか?

「〜と言われている」と言いたい時、真っ先に思い浮かぶのは “It is said that…” ではありませんか?もちろん間違いではありませんが、“Tradition has it that” を使うことで、ある特別なニュアンスを加えることができます。

① 「時の重み」が加わる

“It is said that” は単に「誰かが言っている」というニュアンスですが、”Tradition has it that” を使うと、「長い年月を経て、人々が大切に守り伝えてきた話」 という重厚感が出ます。

② 客観的な距離感を保てる

「これは私が言っているわけでも、科学的な事実として断定するわけでもないけれど、古くからの教えではこうなんだよ」という、一歩引いた知的なニュアンスを醸し出せます。


では、いくつか例文を見ていきましょう。
Tradition has it that if you see birds flying over the water,there will a big storm coming.
「その水域の上空を鳥が飛んでいたら、大きな嵐がやって来るという言い伝えがあります。」

Tradition has it that eating “Toshikosi Soba” on New Year’s Eve brings good luck for the coming year.
「大晦日に年越しそばを食べるのは、新年の幸運を呼ぶためだと言い伝えられています。」

Tradition has it that when a hunter got lost in the woods, a bear took him to the waterfall.
「あるハンターが森で迷子になった時、クマがその滝まで連れて来てくれたという伝説があります。」
※厳密な事実かどうかはさておき、「そう語り継がれている」というニュアンスにぴったり。

今回の記事使い方もまさにこれですね。
それでは訳していきましょう。
伝説によると、将軍家光がこの地を”井の頭”(最良の泉)と名付けたとされている。」


今回調べていると、”has it that”の形をとる表現がまだ他にもあることがわかりました。
表現の幅を広げるために、似たようなフレーズとの違いを整理しておきましょう。

フレーズニュアンス・使い分け
Tradition has it that…「歴史・文化・伝承」。古くからの決まり事。
Legend has it that…「伝説・神話」。より神秘的、あるいはドラマチック。
Rumor has it that…「噂」。現代のゴシップや、まだ確定していない情報。
Word has it that…「便り・噂」。誰かが言っていた、という少し軽いニュアンス。
History has it that…「歴史的記録」。記録に基づいた事実を述べる際。

いかがですか?
見たことあるモノありました?

“It is said that”や”According to”などは使える気がしますが、それだけに頼らず今日勉強したちょっとニュアンスを変えた・含みを持たせた表現ができえば、もっと英語の世界が広がる気がします。

確かそんなこと誰かが、”Word has it that...”

今日もお付き合いいただきありがとうございました。
See you tomorrow.

投稿者

らくだ

身の回りにある無料の素材にチョット寄り道。 そこで出逢った「知ってる単語の知らない意味」をTOEICや英会話に生かそうと日々奮闘中! らくだ君の気付きのブログです。

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