
英語を勉強していると、ついつい難しい単語に目が行きがちに。
でもシンプルな単語が組み合わさり、意味する世界が広がることもまたよく目にします。
日々の英語学習で見つけたこうした表現を、このブログでは皆さんと共有。
今日はどんな言葉に出会うでしょうか?
本日お邪魔する記事は、前回 “fast:形容詞・副詞以外にも動詞や名詞も” に引き続き、The Asahi Shimbun・“Researchers look into Antarctic waters with help from penguins” 。
極寒の南極海の環境を調べるために、ペンギンに観測装置を取り付け調査する南極探検隊のお話でした。
人類が直接手に出来ない貴重なデータを、ペンギンたちが泳ぎ回ってもたらしてくれます。
“We want to conduct detailed studies by taking advantage of their habit of swimming widely through ice-covered waters,” said research team leader Nobuo Kokubun.
「氷に覆われた海を広範囲に泳ぎ回るペンギンの(their)の習性を利用し、きめ細かい研究をしたい。」と調査チームのリーダーであるノブオ・コクブンさんは言う。
そして続く締めの部分に、この記事最後の勉強がありました。
The 67th Japanese Antarctic Research Expedition wrapped up its mission earlier this month.
“wrap”は「包む」ですよね。
「ミッションを”包む”」とはどういうこと?
さっそく調べに行きましょう!
少々お待ちを。
1. “wrap up” のイメージを掴もう
“wrap” は「包む」、”up” は”dress up“のように「完全に」というニュアンスを持っています。プレゼントを包装紙できれいに包み込む様子をイメージしてみてください。
ということで、
まずは物理的な意味で、贈り物を「包む」・服を「着込む」という意味で使われます。
- “Could you wrap this up as a gift?”
「これをギフト用に包んでもらえますか?」 - “It’s freezing outside, so wrap up warm!”
「外は凍えるほど寒いから、暖かくして(着込んで)ね!」
バラバラに広がっていたものを一つにまとめ、外から見えないようにしっかりと閉じる。
どうでしょう?”wrap up”のベースになるイメージはつかめましたか?
そしてそのイメージは、「(バラバラだった物事を)きれいに終わらせる、締めくくる」という意味にひろがっていきます。
2. 【シーン別】”wrap up” の主な意味
① 仕事や会議を「切り上げる・締めくくる」
ビジネスシーンで最も頻繁に使われるのがこの意味です。予定していた議論が終わったときや、一日の業務を終えるときに使われます。
- “Let’s wrap up the meeting.”
「会議を終わりにしましょう。」 - “I need to wrap up this report by 5 PM.”
「5時までにこのレポートを仕上げてしまわないといけない。」
単に “finish”(終わる)と言うよりも、「散らばっていた議論をまとめて、きれいに完結させる」というポジティブなニュアンスが含まれます。
② 物事を「要約する・まとめる」
ニュース番組の最後やプレゼンの最後に、「要点をまとめる」際にも使われます。
- “To wrap up, here are the main points.”
「まとめとして、主要なポイントを挙げます。」
3. よく使う定番フレーズ
「今日はここまでにしよう」
“Let’s wrap it up for today.”
仕事の区切りがついたとき、チームメンバーにかける定番の一言です。”it” を入れることで「今やっている一連の作業」を指します。
「最終合意・契約の締結」
“wrap up a deal”
長い交渉の末に、ようやく契約がまとまったという「達成感」が伝わる表現。
4. 似た表現との使い分け: “finish” や “end” と何が違う?
「終わる」を意味する単語は他にもありますが、ニュアンスに明確な違いがあります。
| 単語 | ニュアンス |
| finish | 単に作業を完了させる。 |
| end | 続いていたものが停止する、途切れる。 |
| wrap up | 「まとめ」や「仕上げ」をして、きれいに完結させる。 |
例えば、パーティーを “end” させると「強制終了」のような冷たい響きがありますが、”wrap up” させると「最後の一杯を飲んで、片付けをして、気持ちよくお開きにする」というニュアンスになります。
5. 【おまけ】”wrap-up”(名詞)としての使い方
ハイフンを入れて一語にすると、「まとめ」「要約」という名詞になります。
- “Can you give us a quick wrap-up?”
「手短にまとめを話してくれる?」 - “The year-end wrap-up”
「年末の総括」
次に仕事が終わったとき、あるいは友達との長電話を切り上げるとき、心の中で(あるいは口に出して)こう言ってみましょう!
“It’s time to wrap up!”
では、”wrap up”のイメージが身についたところで、今日の文を訳していきます。
「今月初旬、第67代南極探検隊はそのミッションを締めくくる。」
今日でこの記事はおしまいです。
今日もお付き合いいただきありがとうございました。
じゃ行きますよ
Let’s wrap it up for today!