
英語で話したり書いたりしていると、いつも同じ表現ばかり使っていることに気付き、チョット落ち込むことがあります。
いつもシンプルな単語・表現にスポットをあて紹介しているこのブログですが、今日は”can”「できる」に頼り過ぎな私、そしてもしかしたら今このブログを見て下さっているあなたにとっても、表現の幅がグ~ンと広がる機会になるかもしれません。
何かの縁で立ち寄ってくれた皆さん、ぜひ最後まで読んでください。
さて、今回のターゲットに出会ったのはThe Asahi Shimbun・“Western Tokyo’s Kichijoji-area has been popular from olden times” 。
東京・吉祥寺、今も昔も住みたい街ランキングで常に上位に出てくる街。
しかし、その”昔”というのは数十年という単位ではありませんでした。
なんと旧石器時代や縄文時代の頃から人気の場所だったそうです。
三鷹市の学芸員・シモハラさんによると湧き水の源泉があることが人気の要因だそうです。
そして続く古代人の説明に今日の勉強がありました。
“They were modern humans with the same abilities that we have. If they were to live in contemporary age, it would take them only several months to master good command of an iPad.”
“command”というと「命令」や「命令する」とか、ついつい軍隊の上官が頭に浮かびます。
また、ずいぶん前になりますが、“command 「上から矢印」のイメージはそんなところにも” の回では「見渡す」という意味があることを勉強しました。
でも何だかそのどちらも今回は場違いな気がします。
今日も調べる時間がやって参りました。
では、少々お待ちを。
1. 「a good command of」の本当の意味とは?
確かに直訳すると「〜の優れた指揮(命令)権を持っている」となりますが、指揮・命令権を持っているということは「思いのままに使える」、つまりそこから「(言語や技術などを)自由自在に操る能力がある」「〜を使いこなす力がある」という意味に発展しました。
やっぱり”上から下へ”の方向性を”command”には感じられます。
単に「知っている」という知識レベルではなく、自分の意志通りに、状況に合わせて適切に運用できるという「熟達度」をも存分に表しています。
基本的な形
何と言っても”have”との組み合わせを多く見ました。
have a good command of + [言語・スキルなど]
- have a good command of English.
「英語を自由自在に操る力がある」 - have a good command of data analysis.
「データ分析を巧みにこなす」
2. 派生表現もチェック
“a good command of” が最も一般的ですが、その人のスキルの高さに合わせて形容詞を入れ替えることができます。
| 表現 | ニュアンス |
| a perfect command of | 非の打ち所がない、完璧な習得 |
| an excellent command of | 非常に優れた、卓越した能力 |
| a fair command of | まあまあの、日常生活には困らない程度の能力 |
| a limited command of | 限られた、最低限の能力 |
3. 具体的な例文でイメージを掴もう!
シチュエーション別に、どのように使われるか見ていきましょう。
① 自己紹介やビジネス・就職活動で
自分のスキルを客観的、かつポジティブに伝える際に非常に有効です。
- “She has an excellent command of French, which helped her land the job in Paris.”
「彼女はフランス語を完璧に操るので、それがパリでの仕事を得る助けになった。」 - “The ideal candidate should have a good command of Microsoft Excel.”
「理想的な候補者は、Excelを使いこなす能力を持っている必要があります。」
(TOEICの求人の記事タイプの問題に出てきそう)
② 相手の能力を褒める時に
こんな風に言われたら、最高です。
- “You have a great command of English idioms!”
「英語のイディオムを本当にうまく使いこなしていますね!」
③ 少しネガティブな状況を説明する時に
「完璧ではないけれど」と言いたい時にも使えます。
- “I have a fair command of Spanish, but I still struggle with complex grammar.”
「スペイン語はそこそこ話せますが、複雑な文法にはまだ苦労しています。」
4. 似た表現との違い(Can / Master)
「できる」と言う方法はたくさんあります。ニュアンスの違いを整理しておきましょう。
- I can …
- 最も一般的。初心者から使えますが、少し「子供っぽい」印象を与えることも。
- I have a good command of…
- 単に「使える」だけでなく、「正確さ」や「運用の巧みさ」を含みます。よりフォーマルで知的な響きです。
- I have mastered…
- 「マスターした」という完了した状態。少しハードルが高い表現です。
では、”a good command of”のイメージをつかめたところで、今日の文を訳していきます。
「古代人(They)は我々と同じ能力を持つ現代人でした。もし彼らが現代に生きていたら、iPadの巧みに使いこなし、マスターするのに数か月しかかからないだろう。」
私はいまだにネット検索するくらい、古代人の能力の高さにビックリです。
明日も吉祥寺のお話を読んでいきます。
次回もお付き合いいただきありがとうございました。
Don’t forget to come back onMonday.