
英語学習をしていると、一語一語の直訳ままでは文全体の意味がしっくりこないことがよくありますよね。
昨日のブログ “baked into:香ばしくも美味しくもないが” の続きで、The Mainichi・“Cut the number of choices you make each day. Your brain will thank you” を読んでいると、今日もまたそんな表現を見つけてしまいました。
「選択肢が多い方が良いモノを選べ、満足した結果を得られる」と人は考えがちですが、行動科学の専門家によるとどうやらそれは間違っているのだそうです。アメリカでの”会社あるある”の具体例が挙げてありました。
people in states with more choices were less likely to choose any of them, he said. The same goes for 401(k) investments. The more options a company had, the less likely employees were to sign up, even when the employer offered matching money.
*401(k):アメリカの企業が従業員に提供する「税制優遇付き退職積立制度」。給与の一部を自動的に積み立て、投資しながら老後資金を作る仕組みで、企業が拠出金 “matching maney” 上乗せしてくれることもあります。
「同じものが401(k)投資へ行く…?」とそのまま直訳してしまうと、ちょっと日本語として不自然ですよね。
気になってきたところで、今日のターゲットはこれで決まり!
では調べてまいりますので少々お待ちください。
the same goes for ~「同じことが~に当てはまる」
意味はいたって単純でしたが、「同じルールが当てはまる」と言いたいときに、なぜ「goes」を使うのでしょうか?
実は英語の 「go」 という動詞には、単に「歩いて行く」だけでなく、「(ルール・状態・方針などが)通用する」何となく「通って進んでいく」イメージがありました。
- The same = 同じこと/同じルール
- goes =(〜という状況においても)通用する
- for [someone / something] = [対象] について、[対象] に向けて
つまり、「先に述べた『同じルールや原則』が、次に挙げる対象(for ~)に対してもそのまま通用して適用され当てはまりますよ」 となります。
日本語で言うところの、
- 「〜についても同じことが言える」
- 「〜に関しても同様だ」
- 「〜も例外ではない」
といったニュアンスです。
シチュエーション別!「the same goes for」の使い方と例文
「the same goes for」は、後ろに「人(me, you, him)」「モノ」「お金・制度」「場所」など、あらゆる名詞を置くことができます。具体的なシチュエーション別に使い方を見ていきましょう!
① 日常会話での使用
- I love quiet mornings, and the same goes for my sister. 「私は静かな朝が好きで、妹も同じ。」
- This café is popular among locals, and the same goes for tourists. 「このカフェは地元の人に人気で、観光客にも同じことが言える。」
② ビジネス・職場での使用
- The policy applies to full-time employees, and the same goes for contractors. 「この方針は正社員に適用され、契約社員にも同じことが言える。」
③ 学習・教育の文脈
- Consistency is important in language learning, and the same goes for any skill you want to master. 「語学学習では継続が大切で、習得したいどんなスキルにも同じことが言える。」
④ 日常の注意・アドバイス:「〜も例外ではない」
- Don’t leave your phone unattended on the table. The same goes for your laptop.「テーブルの上にスマホを放置しちゃダメだよ。パソコンについても同じことだよ。」
go「通用する、当てはまる」のまた別の使い方
今回の the same goes for の go は「行く」ではなく “当てはまる・通用する” という慣用的な意味で使われていましたが、調べてみると、この go = 通用する・成立する のニュアンスを持つ英語表現は、実は他にもありました。
go with(〜に合う / 〜と調和する)
「~と一緒に成立する」⇒「~としっくりくる・~と調和する」
- This explanation goes with what we discussed earlier. 「この説明は先ほど話した内容と合っている。」
- Your idea goes with our long-term strategy.「 あなたのアイデアは長期戦略と調和している。」
“go” のイメージが掴めてきました。それでは今日の文を訳していきます。
people in states with more choices were less likely to choose any of them, he said. The same goes for 401(k) investments. The more options a company had, the less likely employees were to sign up, even when the employer offered matching money.
「人は選択肢が多くなるとモノが選べなくなる。同じことは401(K)にも当てはまる。企業側の選択肢が増えると、たとえ企業が拠出金を上乗せしたとしても契約する社員は減る。」
「通用する、当てはまる」というニュアンスの “go” はきっと今日ご紹介したもの以外にも使い方がありそうですよね、もしご存じだったり見つけたらぜひ教えてください。
今日もお付き合いいただきありがとうございました。
See you tomorrow.